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地震学の専門家「台湾で起きるなら沖縄でも」避難ルートの把握など備えを

今回の地震を受け、地震学の専門家は、「台湾と同じように沖縄でも大地震が起こる可能性はある」として県民に防災意識を高めてほしいと話しています。

琉球大学理学部中村衛教授:
「(今回の)地震のメカニズムでいうと、逆断層」「震源の海底で岩盤が隆起、持ち上がってそれで津波が起こっています」

地震学が専門の琉球大学・中村衛教授は、台湾付近が震源の今回の地震について、台湾からほど近い沖縄に住む私たちは、自分のこととして捉える必要があると話します。

琉球大学理学部中村衛教授:
「台湾と同じように沖縄県でも地震、津波は起こります、来ますから、それに対する備えですね」

政府は2022年、与那国島周辺で30年以内にマグニチュード7から7.5程度の大地震が起こる確率を90パーセント以上と公表しています。
また、政府が2020年に発表した地震予測地図では、本島地方でも今後30年以内に震度6弱以上の大規模地震が発生する確率はおよそ26パーセントとなっています。

そのリスクを把握したうえで、地震や津波に対する防災意識を高める必要があると話します。

琉球大学理学部中村衛教授:
「身の回りの建物の安全性を考えておくとか、家の中の倒れやすいものを固定するとか(また)津波というのは地域の地形で結構増幅するので30センチ(の津波)で安心してはいけない」「遠くの場所に行くよりは近くのビルの高いところですね」「高い建物があったらそこに逃げようと」

今回の地震を受け気象庁は、今後も同程度の地震が発生する可能性があるとして注意を呼びかけました。

気象庁職員:
「特に今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあります。海底で規模の大きい地震が発生した場合、津波に注意する必要があります」

地震に対する事前の備えや、津波警報が出された際の避難ルートの把握など、私たち一人ひとりが大規模災害に備えておく必要があります。

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