公開日
沖縄戦 艦砲射撃の実態語る”沖縄戦の石”
79年前の沖縄戦で鉄の暴風と呼ばれたアメリカ軍の艦砲射撃。
その激しい破壊の爪痕が現在もそのままの形で残っていることが新たな研究で分かってきました。
糸満市では5日、「沖縄戦の石」と名付けられた艦砲射撃の痕跡を現地で確かめました。
巨大な岩が連なる糸満市摩文仁の断崖です。
この鋭く割けた岩は、1945年の沖縄戦でアメリカ軍による艦砲射撃の砲弾が炸裂した痕だったことが分かり、今年「沖縄戦の石」と名づけられました。
調査研究した琉球大学の仲座栄三名誉教授は平和の礎の眼下に広がる海岸にも隆起サンゴが砲撃で根元から折れ逆さまに倒れたものや、断崖が崩落したものなど沖縄戦の石が多数見られると説明しました。
▽琉球大学 仲座栄三名誉教授:
「艦砲射撃という言葉を理解するのも非常に現代では厳しくなってきている。沖縄戦の鉄の暴風というものを理解してもらうためには、見てもらうことが一番良いのではないか。」
平和祈念公園の総合案内所では、5日から沖縄戦の石に関するパネル展が始まっていて、仲座教授は写真や資料で学んだあといまも残る戦争の爪痕を自身の目で確かめて欲しいと話しています。
あわせて読みたい記事