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那覇軍港の浦添移設 配慮書の公告 浦添市長「一歩前進」
那覇軍港の浦添・西海岸への移設を巡り沖縄防衛局は10日から工事に伴う環境への影響予想などをまとめた「配慮書」の公告・縦覧を開始しました。浦添市の松本市長は「受け入れは苦渋の決断であるが一歩前進」だとしています。
「配慮書」は環境影響評価法に基づく手続きの第一段階にあたるもので、工事に伴う影響や環境保全のために配慮が必要な点をまとめたものです。
10日から県庁や浦添市などの6カ所と沖縄防衛局のホームページでも閲覧することができます。
この中で移設工事については「水環境」や「生態系」など9項目に配慮が必要とされる一方、「地盤」や「土壌」の項目が外れました。その理由について沖縄防衛局は地盤沈下や土壌汚染をもたらす廃棄物の受け入れは想定していないと説明しています。
10日、埋め立て予定地の浦添市の西海岸沖では沖縄防衛局による磁気探査調査が行われていました。
今後は調査を終え次第ボーリング調査に向けた岩礁破砕許可を県に申請する予定です。
移設作業が本格的に動き出したことについて松本市長は次のように述べました。
▽松本浦添市長:
「色んな苦渋の決断の末で合意したわけですので合意について一歩進んだと」
また、松本市長は「国にはキャンプキンザーの返還や浦添市の振興策をあわせて進めてほしい」と述べました。
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