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米軍 伊江島でもパラシュート降下訓練 嘉手納実施の説明と矛盾

伊江島補助飛行場の滑走路の補修を理由に去年12月以降、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施しているアメリカ軍が今月2日、伊江島でも訓練を実施していたことが分かりました。アメリカ軍の説明に矛盾が生じた格好です。

今月8日、嘉手納基地で行われたパラシュート降下訓練。訓練の様子は北谷町の安良波ビーチからでも確認されました。

観光地や住宅地にも近い嘉手納基地での訓練。パラシュート降下訓練は原則、伊江島補助飛行場で行うとしていますが、アメリカ軍は去年12月以降、例外として嘉手納基地で訓練を繰り返していてその理由について「伊江島補助飛行場の滑走路の整備が不十分なため」と説明しています。

9日、県は嘉手納基地で訓練が常態化していることについて沖縄防衛局など関係機関を呼び出し抗議しました。

▽池田副知事:
「そもそも伊江島補助飛行場どこが整備を担当しているのかという思いもあります。米軍じゃないですか自分たちの管理が行き届かなくて伊江島でやりませんというのは例外的な場合にあたるというのは納得がいかない。」

しかしこの抗議からさかのぼること7日、アメリカ軍は伊江島でもパラシュート降下訓練を実施していたことが判明しました。

伊江村役場によりますと今月2日の午後1時ごろから午後3時にかけて訓練を行ったものでその際、輸送機は伊江島の上空から兵士を降下させて着陸せず滑走路は使用しませんでした。

伊江島での訓練は今年1月にも行われるなど例外として嘉手納基地で訓練を続けてきたアメリカ軍の説明に矛盾が生じています。

アメリカ軍によるいわばダブルスタンダードの状況で伊江島と嘉手納基地で訓練が強行されていることに、地元の理解はおろか反発はますます強まっています。

木原防衛大臣はアメリカ軍が滑走路の補修工事に向け資材の調達に着手したことを明らかにしましたが、工事の開始日や期間については調整中として明確にしていません。

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