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沖縄戦終焉の地 知られざる”摩文仁の司令部壕” パネル展開催
糸満市・摩文仁の第32軍司令部壕について沖縄平和祈念財団は壕の内部を撮影した映像や写真を19日から公開しています。
79年前の沖縄戦で第32軍は持久戦を続ける為首里城地下に構築した司令部壕を放棄して糸満市摩文仁へ撤退し、多くの住民が戦闘の犠牲となりました。摩文仁に移された司令部壕では戦闘を指揮した牛島満司令官や長勇参謀長が自決し日本軍の組織的戦闘に終止符が打たれました。
この全長80メートルに及ぶ司令部壕の内部を調査した沖縄県平和祈念財団は平和発信事業の一環として18日からパネル展を開催しています。公開された映像や写真では新たに確認された掘削の後や立て坑とみられる痕跡など壕の立体的な構造を見ることができます。
▽沖縄県平和記念財団 松川満事務局長:
「落盤とか大変危険な状況ですので中の様子が本当に変わってきている記録として残すには最後のチャンスかなと。32軍壕と言いますとみなさん興味のあるところですので見て頂こうと」
調査とあわせて遺骨の捜索も行われましたが新たな遺骨は見つからなかったということです。
パネル展は平和祈念公園の案内所で来月まで開かれています。
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