第487回番組審議会『報告』

沖縄テレビ放送の第487回番組審議会が、平成30年6月12日(火)に開催されました。今回は4名の委員が出席しました。
今月の議題は5月26に放送しましたOTV報道スペシャル『菜の花の沖縄日記』です。
「菜の花」という名前の女性を追った番組です。
委員から次のような意見が述べられました。

※今回は番組自体がまさに菜の花さんの定義している、“暗いものを知っているが故に明るくないといけない”これがウチナーンチュの「ちむぐりさだ」と言う、まさにその感覚をこの番組自体が紹介していたのではないか。

※深刻な課題をいくつも盛り込んだドキュメンタリー番組にはちがいないのに、妙な言い方になるが、心地よく番組に惹きこまれていって、流れるようないい番組だったというのが一番の感想。

※今の沖縄の現状を知る番組として大変意義深い番組だったと感じた。様々な方々の生の声やそしておばあちゃんの本音、怒りなどいろいろな沖縄の現状を、菜の花さんの視点を通してしっかり描かれていた番組だったと思う。

※沖縄の置かれた不条理な状況を浮き彫りにし、これでいいのでしょうかと問いかける強いメッセージ性を持った、価値ある番組として高く評価したい。
ナレーターの津嘉山正種さんの落ち着いた語り口、沖縄のイントネーションが少しあって心地よく感じた。

※「明るくないとやっていけないくらい暗いものを知っているから、自分の中に身近に小さな沖縄がいっぱいある」という菜の花さんの言葉に、生きていく勇気と感動をもらった。この言葉は、多くの人の心に届くのではないか。
1人でも多くの人に番組を見て欲しい。

※「これでもか、これでもか」とストレートに訴え続ける方法はもう限界に来ているのではないか。沖縄県民や県外の理解者の溜飲を下げることはできても、沖縄問題にほとんど関心のない人たちには届かない。この番組は、発想も構成も完成度もかなり高い水準にあると思うが、従来の沖縄問題関連ドキュメンタリーの「これでもか」という「怒り」と「悲しみ」の枠組みは越えられていない。

< 審議委員 >
出席 : 山内 彰委員長  山川 厚子委員 嘉数 道彦委員 玉城 常邦委員
欠席 :宮城 能彦副委員長 山内 カンナ委員 本永 浩之委員

 

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