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番組審議会

第499回番組審議会『報告』

沖縄テレビ放送の第499回番組審議会が、令和元年9月10日(火)に開催されました。今回は5名の委員が出席しました。

今月の議題は6月23日に放送された『OTV慰霊の日スペシャル 青い正義感』です。

委員から次のような意見が述べられました。

※ 象の寂しげな眼と辺野古でのおばあちゃんの眼とが重なるという表現は、戦争の愚かさと悲惨さをうまくじんわりと訴えているように感じた。

※ 津嘉山さんのウチナーグチを交えた演技は、より身近に感じ涙なしでは見ることができない。戦争の悲惨さ、人が人でなくなる恐ろしさが伝わり、改めて絶対に戦争を起こしてはいけないと平和の大切さを感じた。

※ 沖縄戦を起点に戦争がもたらしたものに焦点を当て、それをしっかりと描いたことで、戦争が起きた土地、そこに住む人たちを戦争は長期間にわたって苦しめるものだという普遍的な真理が番組で描かれていた。

※「差別されていた人間が差別する側にまわってしまう」というナレーション。それはいつの時代でもあり得ることですし、私たちも知らず知らずに行っていることを舞台活動を通して伝えてくれた。

※ 番組そのものが多様性を持っていて様々な捉え方があるのかなと思う。世代の違い、体験の違い、あるいは立場の違い、それぞれの視点から見られる。そういう意味ではやはりスペシャルだった、そう評価したい。

※ 津嘉山さんの沖縄に対する想いがじわりじわりと伝わってくる完成度の高いドキュメンタリーだと思う。

※ 時代は変わったものの「ワラビンチャーごめんね」と言わざるを得ない今の津嘉山さんの想いに迫ることで、今までになかった慰霊の日スペシャルがつくれたのではないかと考えさせられた。

< 審議委員 >
出席 : 山内 彰委員長・山内 カンナ委員・嘉数 道彦委員・玉城 常邦委員・仲宗根 斉委員
欠席 : 宮城 能彦副委員長(レポート参加)・山川 厚子委員(レポート参加)

 

 

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