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番組審議会

第511回番組審議会『報告』

沖縄テレビ放送の第511回番組審議会は、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から書面での開催となった。

今月の議題は「1031首里城の消防士たち ~今明かされる火災の真実~」で、委員7名から次の様な意見がレポートで寄せられた。

※ 消防士たちの真摯な語り・表情、内容の深さは視聴者に今回の首里城火災の恐ろしさ、虚しさ、無力感をひしひしと伝えるものがあった。消防士たちは“歴史の証言者”であり、映像は“火災惨事への提言”であると言える。

※ 消防士たちの証言を、ひとつひとつ組み立てていく手法が成功していると思う。彼らの真摯な言葉はどれも重みがあり、事実と気持ちを淡々と話してくれるがゆえに伝わるものがある。

※ 番組の進行として、首里城の監視カメラの映像が白黒ではじまり、その様子を色々なカメラを通して火災通報の時間をタイムリーに伝える事でリアルな体感ができ、まるで自分がその現場にいるような錯覚になった。

※ 首里城の焼失、首里城復興に興味があり、視聴しはじめた番組でしたが、いつしか消防士たちへの思いを新たにすることが出来た。

※ 消防車両の配置やホースが200〜400mも延長された状況など、隊員の動線が複雑な城壁の配置図の中に図示されていれば、よりわかりやすいのではないかと感じた。

※ CMに入るまでの前半のBGMが耳障りだった。低音のリズム音のようなものが繰り返し流れていたが、あのBGMはなくても良かったように感じる。

※ 公的機関による検証記録は残されているはずだが、消防士たちの貴重な証言が軸を成し、分かりやすさが群を抜くこの番組は、全国の消防職員が研修などで活用していい番組とも言えるのではないか。

< 審議委員 >
書面提出: 山内 彰委員長・宮城 能彦副委員長・山川 厚子委員・嘉数 道彦委員・仲宗根 斉委員・稲嶺 佳乃委員・松元 剛委員 

 

 

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