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番組審議会

第510回番組審議会『報告』

沖縄テレビ放送の第510回番組審議会は、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から書面での開催となった。

今月の議題は、「放送この1年を振り返り および コロナ禍におけるテレビの役割について」で、委員7名がリポートを提出した。

委員からこの1年視聴した番組について次のような意見が出された。

「サンマデモクラシー」は、歴史の事実を今に蘇らせ、未来を考えさせる内容で個人的には極めて印象深く、感動した。

最も印象に残っているのは、「海の向こうの首里城」で首里城炎上を、視点を変えて海外移民者の立場から描く方法は新鮮で考える材料が多く刺激的な番組だった。

「海の向こうの首里城」について、「本土の城と違って戦うための城ではない」というのは間違いだという、委員からの指摘は重要だった。制作者の意図が反映されるのは当然だが、事実を正しく伝えようとする姿勢を欠いてはならない。

柔らかいアプローチで本質を照らし出す構成の巧みさ、そこがOTVのドキュメンタリー作りの伝統になっている。

子供にご飯が食べさせられない状況等もっと伝えてもらいたいと感じた。未来の沖縄を担っていく子供たちの問題が、もっと多くの方に伝えられたら、とても意義のあることだと思う。

「サンマデモクラシー」は、これまで全く知らなかった出来事が、番組を通じて、強烈に胸に迫ってきた。

「アゲアゲめし」は、コロナ禍で厳しい飲食店を「持ち帰り特集」という形で支援した企画で、また感染防止対策の注意喚起もしっかり謳っていてよかったと思う。

またコロナ禍におけるテレビの役割について、次のような意見が出された。

現在の社会の混乱とその本質を描くような番組を作ってほしい。

ネット上でのフェイクニュースも多い中、既存のマスメディアへの信頼度は高いと思う。
しっかり取材しバランスの良い番組つくりを期待する。

大多数の県民が右肩下がりの経済が続く苦境に立ち向かわざるを得なくなった。県民に対し、これまで以上に、コロナを巡る正確な状況と感染防止を後押しする最新情報をしっかり届ける責務を果たしてほしい。

的確な情報発信はもちろんだが、明るい話題やバラエティー番組、勇気を与えられる内容も、重要と感じる。

< 審議委員 >
書面提出: 山内 彰委員長・宮城 能彦副委員長・山川 厚子委員・嘉数 道彦委員・仲宗根 斉委員・稲嶺 佳乃委員・松元 剛委員  

 

 

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