くらしと経済 〜2020年放送

3月27日 「100均」好調のなか、躍進する300円均一ショップ

小林

こんにちは。小林美沙希です。
「100均」の愛称でおなじみの「100円均一ショップ」。
私たちの暮らしにすっかり定着しましたが、最近では「300円均一ショップ」も見かけるようになりました。
その背景について今日は野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

「100円均一ショップ」といえば外国人観光客にも人気ですが、300円均一も登場したのですね。

北田

300円均一ショップは、100円ショップが成長する中で派生して生まれた業態と言えそうです。
まず100円ショップの現状ですが、売上高約7000億円の一大産業に成長しています。
そのうち一社のデータをみると、売上高は去年およそ4,757億円と10年前と比べておよそ40%増加、店舗数も2倍近くに増えています。
飽和状態になっているかと思いきやまだまだ成長が続いているんですね。

小林

100円ショップが、ここまで成長してきた要因はどこにあるのですか。

北田

まずは大手の場合、その事業規模を利用して、メーカーと有利な交渉ができ、安く仕入れることができます。
そしてセールも無いので、宣伝広告費も必要ありません。
また、何といっても、客を飽きさせない工夫が大きな要因と言えるでしょう。
例えば、ある会社ではおよそ7万アイテムを取り揃えて選ぶ楽しみを提供する一方で、毎月800アイテムほどを新規開発しており、売り場の鮮度を高く保っています。

小林

確かに、何度行っても飽きない魅力がありますよね。

北田

そうですね。このように好調が続く100円ショップですが、このところ店内に300円や500円の商品を置くなど変化の兆しが見られます。
先ほど紹介した会社でも一昨年から300円ショップの展開を開始し、今年の2月までに全国で39店舗オープンしました。

小林

競合店舗を自ら増やしているようですがどうしてでしょうか?

北田

はい。実は今、100円ショップの企業とは別の業態が運営する300円ショップが急激に増えているからです。
その代表格が複数のアパレルブランドを持つ、企業が運営するチェーンで、去年の売り上げは253億5000万円と2015年と比べておよそ1.5倍に増えています。
それに対抗するようにこれまで100円ショップだけを運営していた企業も300円ショップの展開を急いでいるようです。

小林

100円もそうですが、300円という価格もまた消費者の購買欲をそそりますね。

北田

そうですね。100円とはまた違った意味で「衝動買い」が期待できる価格設定なのかもしれません。
こちらは先ほどご紹介した300円ショップの特徴をまとめたものです。
ファッショントレンドや季節需要に対応した商品を扱う等、アパレル企業ならではの強みを生かしたお店づくりをしています。

小林

確かに、300円ショップはおしゃれな雑貨やアクセサリーが多く置いているイメージがありますね。

北田

そうですね。
そして双方の役割は明確に分かれてきていますので、消費者の間では使い分けが進み当面は競合することなく共存共栄していくと思われます。

小林

なるほど。これからさらに、安く楽しくショッピングできる商品が増えるといいですね。
北田さんありがとうございました。

2019年 記事一覧へ戻る