番組審議会
第436回番組審議会『報告』
沖縄テレビ放送の番組審議会が、平成25年4月9日(火)から、沖縄テレビ本社で5名の委員が出席して開催されました。
今回の議題は「OTV報道スペシャル おなじ空の下で」でした。
この番組は3月23日(土) 15:00〜 55分枠で放送されたものです。
委員から次のような意見や要望が述べられました。
※ 東日本大震災・原発で被災した福島県から沖縄へ避難した人々の実際を見ることができて、視聴者に考えさせられる作品だ。
※ 福島の原発被害と沖縄の基地被害を共通項で取り上げる場合は、視聴者に誤解を与えないよう注意を払う必要がある。この番組では、国策の犠牲ということを必要以上に前面に出さずに人間ドラマを中心に描いている。
※ 番組途中から色々な事象が入ってきて、テーマが分かりづらくなった部分がある。あれこれ盛り込み過ぎて焦点がぼやけた。
※ 多角的で取材量の豊富なドキュメント番組だと感じた。取材チームの誠実さが被災者の率直な声や表情を、映像におさめる事に繋がっている。
※ 番組に登場する人物が、適確に自分の体験や思いを表現しているだけに、ナレーションはもっとそぎ落としたほうが良かった。見る者の共感や感情移入を削いでしまい、問題点の認識が薄れる。
※ 福島の原発被害と沖縄の基地被害、難しい問題をテーマに上げて番組にしたことに敬意を表したい。
※ 福島の原発被災と沖縄基地被害をどう伝えるか、もっと構成を練り直し、更に力強いドキュメント番組にして欲しい。
< 審議委員 >
稲垣 純一委員長・山内 カンナ副委員長・宮城 能彦委員・山内 彰委員
玻名城 泰山委員・山川 厚子委員(レポート参加)