過去にない危機が続く観光バス 修学旅行の先行きも見えず

2020/06/29(月) 19:00

新型コロナウイルスの影響で県内の観光バスの事業者は赤字経営を強いられている。現時点では、団体旅行の回復も見込めず先の見えない状況だ。

沖縄県バス協会には本島・離島合わせて22のバス会社が加盟し644台の観光バスがあるが…。沖縄県バス協会小川吾吉会長「4月の中旬から5月まで全く動いていない状態ですね。これは沖縄県バス協会加入の会社だけで20億円(の減収)というような大きな数字になる」

例年だと観光客で賑わう観光地に客の姿はほとんどなく、観光バスの駐車スペースもガラガラ。今月19日に渡航自粛が全面的に解除されたものの団体旅行については回復の兆しが見えず沖縄県内のバス事業者は深刻な赤字経営に陥っている。

沖縄美ら海水族館やパイナップルパークなどの観光地がある本島北部のバス会社は収入が9割減少したという。北部観光バス川添博明専務「(通常だとバスは)ないです。ないんですけど今は止まっている状況です。異様ですよ。長い間こんな台数が全部止まっているというのは初めての経験ですね」

これから冬場にかけてピークを迎える修学旅行についてもキャンセルが相次ぎ先が見えない状況だ。北部観光バス川添博明専務「秋口の9月と10月についても少しずとキャンセルが出てきている状況で、もし年内の11月12月もなくなってくるとこれは死活問題になってくるでしょうね。来年の1月2月の分までもたない状況になりつつあります」

こうした状況で今多くの事業者が直面している問題が従業員の雇用。北部観光バスは経営的にひっ迫した中にあっても運転手やバスガイドなど従業員72人の雇用を国の助成金などを活用し継続している。

北部観光バス川添博明専務「雇用助成金もなんですけど実際に保険代とかを払っていくと会社としてはさらに負担をしているわけですから、会社の継続についても非常にシビアなところなんですけど、V字回復を目指していくっていう中において我々もバス事業として担っていくのであればこの人数は絶対に確保しておかないといけない」

沖縄県内のバス事業は路線バスの利用者が年々減少。多くの事業者でその赤字を観光バスの運営によって補填している。そのため県バス協会では個人旅行やグループ旅行向けのバス事業に力を入れて沖縄が安心・安全だということを知ってもらい団体旅行の需要喚起に繋げていきたいとする。

沖縄県バス協会小川吾吉会長「1人から3,4人とか定期観光バスですね。ワイドシートを使って非常に窓も大きいので窓も開けられるとか座席運転手さんの後ろの座席を基本的に使わないとかコロナ対策を十分行っていますよということをよくPRして個人客に乗って頂くのが先決じゃないかなと思っております」

8月から開始予定の政府が国内旅行の割引を補助するGoToキャンペーンについて観光バスを利用してもらう仕組みをつくるよう求めている。

沖縄県バス協会小川吾吉会長「沖縄県がこの間5億円の補正で宿泊を伴う旅行を支援されたんですが、あの中にバスとかは入っていなかったものですから、そういうものを我々バス協会としても国の方に協力に働きかけていきたいと思います」。

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