県出身初芥川賞作家 大城立裕さん(95)死去

2020/10/28(水) 19:00

県内初の芥川賞作家で、沖縄の歴史と文化をテーマに小説や沖縄芝居などを数多く手掛けてきた大城立裕さんが27日、亡くなった。95歳だった。

作家の大城立裕さんは、1967年アメリカ軍統治下に置かれた沖縄の姿を描いた小説「カクテル・パーティー」で「文学不毛の地」と揶揄された沖縄から初めて芥川賞を受賞した。その後も沖縄の歴史と文化を題材に小説やエッセイを執筆したほか、戯曲や沖縄芝居も数多く手がけてきた。2年前、大城さんは講演で、「芝居を見た観客に喜んでもらうまでには20年かかった」とのエピソードをいきいきと語っていた。
◇大城立裕さん「公設市場のおばちゃんたちが沖縄芝居の大ファンの人たちですよ『あれが本当の芝居やんどぉやぁ』と言っていた。それを聞いて私はこれで何とかなったかと胸をなでおろした」
大城さんと共に舞台をつくりあげてきた演出家の幸喜良秀さんは「小説でも芝居でも沖縄、ウチナーンチュとは何かを掘り下げていた。沖縄の文化、演劇、思想を僕の手を引っ張って教えてくれた」と故人を偲んだ。
また、「国立劇場おきなわ」の創設にかかわった大城さんは、創作組踊の新作も次々と生み出した。
◇国立劇場おきなわ 芸術監督 嘉数道彦さん「沖縄ならではの芸能の力強さ、ありかた、そして沖縄の本質的なもの、改めてその舞台の上から、作品の中から、現代へ訴えようとしていたことが、大城先生は非常に大きかったのではないかと思います。(これからも)頑張りますという気持ちを込めて手を合わせてきました」
沖縄の文学を牽引し続けた大城さんは、晩年まで創作意欲を燃やし続けていました。
◇大城立裕さん「苦しい沖縄ですけど文化的には相当、文化の中でも芸能の面では大変ねエネルギーをまだまだ残している沖縄ですね。大事にしていきたいものだと思います」
遺族によりますと大城さんは今年3月に体調を崩して入院し、その後退院しましたが3週間ほど前に再び入院し、療養していた北中城村の病院できのう午前亡くなった。95歳だった。告別式はあさって午後2時から浦添市のいなんせ会館で執り行われる。
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