くらしと経済 〜2019年放送

1月18日(金) ついに運用開始!「日本版GPS」で、何が便利になる?

登川

こんにちは。登川二奈です。
昨年日本で運用が始まった衛星「みちびき」
私たちの生活に様々な良い影響を与えてくれると期待されています。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

登川

早速ですが、「みちびき」とは、
どういった役割の衛星なのでしょうか。

北田

みちびきは、
「測位衛星」と呼ばれる種類の衛星です。
測位衛星とは、建物や人物の位置を測定するための衛星で、身近なところでいえば、
スマートフォンの地図アプリや
カーナビなどの位置測定サービスの分野で
欠かせない役割を担っています。
衛星による測位をおこなうためには、
最低でも4機以上の衛星が必要でしたが、
日本ではその台数が足りず、アメリカの
打ち上げた測位衛星を利用していました。
それが、昨年になりようやく自国の測位衛星4機での本格的な運用が始まりました。
その測位衛星が「みちびき」というわけです。

登川

日本以外の国では、どれだけ自前の測位衛星を運用しているのでしょうか。

北田

例えば、アメリカでは「GPS」を31機、中国では「ベイドゥー」を15機、といった具合に、先進国では自国で作成した測位衛星の運用が既に進んでいます。

登川

自国の測位衛星を使うと、
どのようなメリットがあるのでしょうか。

北田

最大のメリットは、
「位置情報の精度向上」という点です。
日本がこれまで活用していたGPS衛星はアメリカが打ち上げたもので、
その軌道は日本向けに最適化されておらず、位置情報に10m程度の誤差が生じることがありました。
しかし、「みちびき」は常に日本の真上にあるので、誤差を数センチ程度まで抑えることができます。この圧倒的な測定精度の向上こそが、みちびきの最大のメリットであり、
これから様々な分野への活用が期待されています。

登川

具体的にどういった活用方法が
期待されているのでしょうか。

北田

例えば、「自動運転」の分野です。
自動運転の車が安全にすれ違うためには、
10㎝レベルまで測れる技術が必要とされており、そこに「みちびき」の高い測定精度が活かせると期待されています。
また「見守り」分野においても、
あるシステム会社とIT機器開発会社が、
共同で開発を進めている、
目の不自由な方や高齢者のために、
進む方向や、段差、障害物などの情報を
スマートフォンの音声で伝える、
という仕組みの歩行補助システムにおいても、「みちびき」の高い測定精度が活用される予定です。

登川

これだけ応用の範囲が広いと、
経済効果も大きいのではないでしょうか。

北田

おっしゃる通りです。ある業界団体は、
日本国内だけでも、およそ2兆5000億円の経済効果があると見込んでいます。
さらに「みちびき」はオーストラリア上空にかけても飛行しますので、
東南アジアやオセアニアにもサービスを
展開できる可能性があります。

登川

今後の活用が楽しみですね。
それではここでセミナーのお知らせです。

北田

「2019年 新春野村投資セミナー」
1月19日土曜日 午後2時から
わたくし北田が講師を務めます。

皆さま奮ってご応募ください。


登川

今日は、運用が始まった測位衛星「みちびき」の無限の可能性についてお話しを伺いました。

北田さんありがとうございました。

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