くらしと経済 〜2019年放送

4月12日競技場だけじゃない!今「木材」が新しい

小林

こんにちは。小林美沙希です。
国土のおよそ7割を森林が占める日本。
その豊かな資源を活かそうと、木造建築物の建設が盛んになっています。
詳しいお話を、野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。
宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

現在は鉄筋コンクリートが主流で、木造の建物は減っている、という印象がありました。

北田

沖縄だと木造の建物をあまり見かけませんから、そういう印象があるかもしれません。
しかし林野庁の調査によると、建築物全体の中の木造建築物の割合は、2014年からゆるやかに増えています。
国や地方公共団体などが建設する「公共建築物」の木造率も、2010年度以降少しずつ増えていて、3階建て以下の「低層」に限れば、5年間でおよそ10%近くも増えています。

小林

じわじわと増えているようですが、
どのような理由があるのでしょうか。

北田

国が「日本林業の再生」を目標に掲げていることが挙げられます。
日本は森林が多く、木材資源も豊富ですが、戦後、木材の輸入自由化が進んだ影響で、国産素材の価格は下がり、林業は衰退していきました。
実際に、1960年には89.2%あった日本の木材自給率は、2012年には18・8%にまで減少しています。
そこで国は「林業の再生」とそれに伴った「地域活性化」を目標に、木材資源の活用を勧めている、というわけです。

小林

実際に、どのような建築物が建てられているのでしょうか。

北田

例えば、岩手県住田町では地元産のスギやカラマツを使って2階建ての町庁舎を建てています。また栃木県鹿沼市では、伐採から建設に至るまで、地元木材を使い地元業者が携わり2階建ての小学校を建てました。

小林

地元の資源を活用した「地産地消」の取り組みといえますね。

北田

そうですね。
さらに最近では、より大規模な建築物にも木材が多用されています。
有名なところでいえば、建築中の「新国立競技場」にも、47都道府県それぞれで生まれた「杉」をはじめ、木材がふんだんに使用されています。
また2016年にリニューアルされた東京都の私鉄の駅も、木材が多用された独特なデザインで話題となりました。
さらに、昨年ある大手コンビニチェーン店は、「CLT」といわれる木材をベースにした新素材を活用した店舗を建てたそうですよ。

小林

CLTとはどういった素材なのでしょうか。

北田

厚い木の板の層を数枚重ねて、接着剤で張り合わせた材料の事をいいます。
このCLTの開発をはじめ、木材の耐火性や強度を高めて、より安全な材料とする技術が進歩して木造建築のクオリティが格段に向上したことも、建築数が増えた大きな要因となっています。

小林

豊かな資源と技術の進歩が合わさり、快適さと木のぬくもりを同時に感じられる、そうした施設がどんどん増えていきそうですね。
ここでセミナーのお知らせです。

北田

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北田

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小林

今日は、豊かな資源を活かした木造建築の最新動向についてお話しを伺いました。
北田さんありがとうございました。

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