くらしと経済 〜2019年放送

7月26日 CO2を貯蔵・活用する新技術

小林

年々深刻化する「地球温暖化」。
その主な原因である二酸化炭素を、科学の力を使って活用していこう、という取り組みが進んでいます。
野村證券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

二酸化炭素の排出量は年々増え続け、地球温暖化などをひきおこす要因になっている、と言われていますよね。

北田

そうですね。
二酸化炭素やフロンガスなどの、いわゆる「温室効果ガス」が大気中に放出されることが地球温暖化の主な原因ですが、二酸化炭素はその「温室効果ガス」の排出量の総量のおよそ65%を占めています。
そのため、世界各国で削減が目標とされていて、日本でも今年6月に削減に向けた長期戦略が閣議決定されました。

小林

そもそも日本では、どれくらい二酸化炭素が排出されているのでしょうか。

北田

2017年時点で、日本は年間でおよそ12億トンの二酸化炭素を排出しています。
発生の原因は、石油や石炭を燃焼させる「産業活動に伴う」理由がほとんどです。
そのため、政府は排出を完全にゼロにするのは困難だとして、二酸化炭素を上手く回収したり、再利用する施策を考えています。

小林

どのような取り組みがありますか?

北田

まずは「CCS」という技術を紹介します。
この技術は、空気中に放出された二酸化炭素を回収して、地下の広大なスペースに封じ込めておく、という仕組みで、海外ではすでに、アメリカやカナダの内陸部で稼働しています。
日本では内陸部で広大な地下スペースを確保するのが難しいため、海底に絞った実施が考えられており、2016年から北海道で
実証実験が行われています。

小林

すでに実証実験が始まっていたんですね。
他にはどのような取り組みがありますか?

北田

では二酸化炭素を回収して、資源として活用する「CCU」という技術を紹介しましょう。

小林

厄介者というイメージの二酸化炭素が、資源として活用されているんですか?

北田

はい、国内の「CCU」の例を挙げると、北海道の製鉄所では2014年から二酸化炭素の回収設備を開発、そこで回収された二酸化炭素で液化天然ガスが生成され、「炭酸飲料」の製造に活用されています。
他にも、佐賀県の清掃工場では、ゴミを燃やす際に出た排ガスから二酸化炭素を分離して、化粧品などの原料となる「藻類」や、「野菜」を光合成させる資源として活用されています。

国外では、大気中から直接二酸化炭素を取り出して、畑の作物の光合成に役立てる技術が確立されています。
今後ますます二酸化炭素の活用の幅は広がっていくことが予想されます。

小林

科学の力で、二酸化炭素がもつ可能性が広がっていきそうですね。
ここでセミナーのお知らせです。

北田

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小林

北田さんありがとうございました。

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