くらしと経済 〜2019年放送

8月9日おいしい音。役立つ音。耳からの情報が持つ可能性

小林

こんにちは。小林美沙希です。
私たちの生活にあふれている様々な「音」。
今日はその「音」という情報が持つ可能性について、野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに詳しく伺います。
宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。
早速ですが小林さんは「可処分時間」という言葉をご存知ですか?

小林

人が1日の中で自由に使える時間、というような意味だったと思います。

北田

その通りです。さすがですね。
その「可処分時間」を体の部位で考えると、「目」はスマホやパソコンなどで多くの時間が割かれていますが、「耳」の時間はまだフル活用されていないと言われています。
そこで、この未開拓の時間を有効に使おうと様々な取り組みが進んでいます。
まず紹介するのは、本を音声データにした「オーディオブック」というものです。

小林

利用したことはありませんが、言葉聞いたことはあります!

北田

アメリカでは、既に主流メディアの1つとして3000億円の市場規模を誇っていて、目で読む本と比べると、通勤中の車の中や家事をしている最中にも聞ける、目の不自由な方も楽しめる、などのメリットがあります。

小林

日本ではどれだけ浸透しているのでしょうか。

北田

市場規模はまだ小さいですが、ここ数年で様々な取り組みが進んでいます。
例えば、国内でオーディオブックを手掛ける企業はタクシー会社と組んで、車内で小説やビジネス書を聞けるサービスを実施したり、ある大手出版社は、人気声優を使って若者に人気のライトノベルをオーディオブック化する取り組みを今年から始めています。

小林

本を読まないといわれる若い世代にも、本が身近な存在になるかもしれませんね。

北田

オーディオブック以外にも、音の可能性を示す面白い話があります。
大手フライドチキンチェーンが、今年4月にパリパリした衣が特徴のチキンを期間限定で販売したのですが、その宣伝に衣をかみ砕く音を巧みに使った映像を流したところ、売り上げが想定の1・5倍となったそうです。

小林

「音」という美味しさ以外の価値をアピールしたことが売り上げアップに繋がった、という事でしょうか。

北田

そうなんです。
実はこのチェーンでは、販売前にパリパリする音が脳にもたらす効果を分析する実験を行っていました。その実験で、音を効果的に聞かせると脳の前頭葉が活性化して、食欲を増進させるという結果が出たそうです。
似たような取り組みで、国内大手製菓会社であるアイスバーの人気の要因を音の専門家に分析してもらったところ、食感と音に原因があることが分かったそうです。

小林

音が与える効果は科学的に証明されているんですね。

北田

これからの時代、商品開発や企業のイメージ作りなど、様々な場面で効果的に「音」を使うことが、求められるようになることが予想されます。

小林

これからの動きに注目ですね。
ここでセミナーのお知らせです。

北田
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小林

今日は「音」という情報がもつ可能性についてお話を伺いました。
北田さんありがとうございました。

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