くらしと経済 〜2019年放送

8月30日 完全養殖クロマグロを世界へ。和食ブームで輸出拡大

小林

こんにちは。小林美沙希です。
世界的な和食ブームをうけてマグロの養殖技術が注目されています。
その最新事情について野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

マグロは人気の魚ですが、最近は日本人の魚離れが進んでいるといわれていますよね。

北田

はい、そうなんです。
沖縄でも回転ずしチェーン店も増えお魚を食べる機会が増えたという方も多いかと思いますが、実は魚介類の消費量は年々減少傾向にあるんですね。
日本における魚介類1人当たりの消費量は2001年度の40.2kgをピークに減少していて、2017年度には24.4kgに留まりました。
一方で、肉類の消費量は増加傾向にありますので、魚離れが進んでいるといえます。
そうした中でもマグロは安定的に人気で、今日は国の内外から注目されている「完全養殖クロマグロ」についてお話ししたいと思います。

小林

「完全養殖」とはどういう技術でしょうか?

北田

こちらをごらんください。
通常の養殖は、天然の幼魚を獲って飼育して、さらにその魚を成長させてから市場に出します。
一方で「完全養殖」は天然の幼魚を飼育し、成長させる過程までは同じですが、さらに成長した魚に産卵、孵化をさせるサイクルを作っていきます。
そうすることにより常に天然の資源に頼る通常の養殖と異なって、天然の資源を減らすことなく、増やすことができるわけです。

小林

なぜ、そうした技術が必要なのでしょうか?

北田

マグロの中で最も大きい品種のクロマグロは、味が良く高値で取引されるので近年は乱獲で個体数が減少し、世界的に漁獲量が削減されています。
こうした背景からクロマグロの供給を維持する為にも完全養殖の技術に国の内外の関心が高まっているわけです。
2013年には大阪の大学が完全養殖クロマグロをブランド化した飲食店をオープンして話題になりました。

小林

日本で難しい技術が確立されて、クロマグロの資源保全に貢献できるのは嬉しいですね。

北田

従そうですね。
そして今世界的な和食ブーム等をきっかけに完全養殖クロマグロの輸出も広がりそうです。
農林水産省などによりますと海外の日本食レストラン数は2017年10月時点でおよそ11万8千店と増加しました。
さらに今年2月に発効した日本とヨーロッパのEPA・経済連携協定で、これまで最大26%かかっていたほとんどの水産物の関税が撤廃されたので、こちらも追い風となりそうです。

小林

これからの日本の重要な輸出品になるかもしれませんね。
生体系を維持しながら、美味しいクロマグロを楽しむことが出来る、そうした環境が整う事に期待します。
ここでセミナーのお知らせです。

北田

「第5回ハッピーライフセミナー」
9月19日 木曜日 午後2時から
「お気軽にウィッグでヘアスタイルを楽しみましょう!」と題して、株式会社アデランスから講師をお招きします。
女性限定のセミナーとなります。
皆さま奮ってご応募ください。

小林

北田さんありがとうございました。

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