くらしと経済 〜2019年放送

9月6日 金、銀、銅、すべてのメダルを都市鉱山から

小林

こんにちは。小林美沙希です。
開催まで1年をきった、東京2020オリンピック・パラリンピック。
その大会で授与されるメダルは、ある特別な方法で作られているようです。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

いよいよ開催が近づいてきましたね。
北田さんは何の種目に注目されていますか。

北田

小林さん、実は今大会で使用されるメダルは使用済みの携帯電話やデジカメなど、小型家電から集めた金属によって製造されているのをご存知ですか?

小林

知りませんでした。詳しく教えて下さい。

北田

一昨年から2年間に渡り全国で小型家電を集めるプロジェクトが展開され、自治体や大手通信会社の協力もあって、大会で使用するおよそ5000個のメダルに必要な金属量を100%回収できたということです。

小林

なぜこういった試みが行われているのでしょうか。

北田

資源の少ない日本だからこそ、環境への配慮やリサイクル技術を世界にアピールする、そして、国民がみんなでリサイクルに協力してメダルを作ることで一体感を生み出す、という狙いがあるそうです。

小林

技術力、団結力をアピールした取り組みなのですね。
それにしても、使用済みの家電製品から、これだけの金属が取れるとは驚きです。

北田

私たちが身近で使う携帯電話にも、銅や金、銀やニッケルといった金属が使われています。
こうした有用な金属資源を含む家電製品は、資源を産出する鉱山に見立てて、「都市鉱山」と呼ばれているのですが、日本は世界的に見てもその都市鉱山に多くの資源が眠っている、といわれています。
実際に日本の都市鉱山には、金が世界の埋蔵量のおよそ16パーセント、銀がおよそ22パーセント、銅がおよそ8パーセント、
そして、スマホの充電池などに欠かせないリチウムもおよそ37パーセント含まれています。

小林

単なる例えではなく、現実に相当量の金属が眠っているのですね。

北田

そうですね。
さらに都市鉱山には天然の鉱山と比べて、埋蔵量が明確で、探索する必要がない。
鉱山を採掘する過程が必要ないので、省資源・省エネルギー、そして環境汚染を避けることができる、などの特徴があります。

小林

環境にも優しい豊富な資源、活用していかないともったいないですね。

北田

その通りです。
環境省では、今回のメダル製造の取り組みで積み上げたノウハウを今後も継続して、リサイクル技術をより発展させていこうという狙いもあるようです。

小林

オリンピック・パラリンピック以降も、世界に誇れる日本の技術として進化していくことに期待します。
ここでセミナーのお知らせです。

北田

「第5回ハッピーライフセミナー」
9月19日 木曜日「お気軽にウィッグでヘアスタイルを楽しみましょう!」
と題して、株式会社アデランスから講師をお招きしておおくりします。
女性限定のセミナーとなります。
皆さま奮ってご応募ください。

小林

今日は「都市鉱山」という資源の、ユニークな活用法について伺いました。
来年のオリンピック・パラリンピック、日本はもちろん、県出身の選手が活躍するのも期待したいですね。
北田さんありがとうございました。

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