くらしと経済 〜2019年放送

10月11日 人気のフリマアプリ。その急成長がもたらすものは?

小林

こんにちは。小林美沙希です。
急速に利用者が増えている「フリマアプリ」。
その普及によって、社会に様々な影響が出ているようです。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

私の周りでも多くの人が、「フリマアプリ」を利用しています。

北田

私も周りから勧められます。
いま人気のフリマアプリが初めて登場したのは、7年ほど前の2012年のことです。
それまでネット上の個人間売買で主流だったネットオークションに比べて、「手続きが簡単」といった理由から急速に普及が進み、経済産業省の調査によると、昨年時点でおよそ6400億円の市場規模を記録しています。

小林

若い人達には、欲しい物を購入する手段として浸透していますから、これからも市場規模は拡大していきそうですね。

北田

そうですね。
実はその「スマホアプリ」、急速に普及した事で社会に様々な影響を与えているんです。

小林

詳しく教えて下さい。

北田

まずは「産業」への影響です。
昨年行われたある調査では、フリマアプリの利用者に、「アプリを利用するようになって使用頻度が増えたお店やサービスはあるか」と尋ねたところ、「商品を梱包、発送する為に郵便局やコンビニを以前より多く利用するようになった」と4割の人が答えています。
また、商品を良い状態で出品するために、クリーニングや洋服のお直し業者を利用する人が増えた、というデータもあります。

小林

きれいな状態だと高く売れるフリマアプリの特性が、周辺サービスへ大きな経済効果を与えているのですね。

北田

その通りです。
さらに「消費者の意識」にも影響を与えていて、ある調査では対象となったうち、20代の若者の半数が「使用できないものを処分するのではなく、修理して売りたい」という意識をもっている、という結果も出ています。

小林

モノを大切にする価値観が、若い世代にも育っているのですね。

北田

はい、さらに別の調査では、店頭で新品を購入する際にも、後で売る事を前提にして、以前より購入する際の単価が上がった、と対象となった3割の人が回答した、という結果も出ています。

小林

経済に与える影響はとても大きいんですね。

北田

その通りで、今や国内総生産、「GDP」の考え方にも変化をもたらしています。
これまで、個人間の中古品の売買は、「新しい付加価値」をうみださず、金額も微々たるものだったので、GDPには反映されていませんでした。
しかし、フリマアプリ市場が拡大したことで、個人間のやり取りで膨大な金額が動くようになり、そこでGDP統計に反映しないと経済の実態が把握されない、という段階まで来ており、国も昨年、フリマアプリなどを通した中古品の個人間やり取りも、GDPに反映させる方針を固めました。

小林

今後も私たちのくらしに様々な影響を与えそうですね。
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北田

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小林

今日はフリマアプリの普及が、社会に与える様々な影響について、お話を伺いました。

北田

さんありがとうございました。

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