くらしと経済 〜2019年放送

10月25日 国内で、世界で、ますます拡大するカニかま市場

小林

こんにちは。小林美沙希です。
「カニかま」の愛称で親しまれている
「カニ風味かまぼこ」。
いま密かにブームがきているようです。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

「カニかま」美味しいですよね。
日本で誕生したのは知っていますが、いつ頃から生産が始まったのでしょうか。

北田

「1972年に、あるメーカーが中華素材のクラゲの代替品を魚肉で作ろうと取り組んでいるところ、偶然できた失敗作がカニの風味に似ていたことから生まれたそうです。
現在では、その用途に合わせた様々な種類の商品が販売されています。

小林

偶然から生まれたんですね。そのカニかま、なぜ今注目を集めているのでしょうか。

北田

昨年9月にあるテレビ番組が、「カニかまは筋力アップに繋がる食材」などと紹介したことをきっかけに需要が拡大したようです。

小林

カニかまにそのような特徴があったとは、驚きです。

北田

実際に脂質やカロリーは低く、たんぱく質が豊富だと言われていて、大手水産会社の研究では、65歳以上の女性19人が、カニかまの原料となるスケトウダラのたんぱく質を3か月食べ続けたところ、15人の筋肉が増加したそうです。
各メーカーもそうした「健康効果」を意識していて、「魚肉と卵白、ダブルのタンパク質」がとれる商品、糖質を20%おさえて血液をサラサラにする成分を配合した商品、などが開発されています。

小林

近年の「健康ブーム」や「筋トレブーム」にマッチした食材なんですね。

北田

そうですね。
こうした影響から、2015年まで減少傾向にあった「水産練り製品」の生産量は昨年増加の傾向がみられ、その中でもカニかまなどの「風味かまぼこ」の市場は、例年にない伸びを記録しました。

小林

カニかまを販売するメーカーにとって、今の状況はまたとないチャンスですね。

北田

そうですね。
さらにカニかまが注目されているもう一つの理由に「海外展開」が挙げられます。
実は、欧米ではすでに「surimi」というという名称で親しまれていて、ドイツやイギリスではそのまま食べられ、
フランスでは、サラダやサンドイッチの具材に使われているようです。

小林

日本から輸出されているのですか?

北田

残念ながら、ヨーロッパやアメリカで消費されているのは、ほとんどがその国で生産されたものです。
ただ、最近はアジアの需要が高まっていて、特に東南アジアでは、外食産業の成長に伴い練り製品の業務用需要が拡大しています。
実際にカニかまを開発したメーカーのアジア市場への輸出実績をみると、2016年度の輸出額は7億円を超え、前年度の倍以上に拡大しています。
今後、日本の重要な輸出品目になっていくかもしれません。

小林

国内だけでなく海外でも、カニかまの新しい歴史が始まろうとしているのですね。
ここでセミナーのお知らせです。

北田

「どうなる?米国経済 〜米国株式市場の行方〜」10月30日水曜日 午後2時から
皆さま奮ってご応募ください。

小林

今日は、健康効果、海外展開など、「かにカマ」の秘めた可能性について、野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんにお話を伺いました。

北田さんありがとうございました。

2019年 記事一覧へ戻る