くらしと経済 〜2019年放送

11月15日 未知の領域、深海。その探査がもたらすものは?

小林

こんにちは。小林美沙希です。
未知の領域「深海」今回は、その深海に眠る可能性について野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田

宜しくお願いします。

小林

深海と言うと、いかにも謎めいた神秘的な所という気がしますが

北田

はい。人類は今や宇宙に進出し、多くの謎を解き明かそうとしていますが、深海も宇宙と同じくらい解明されていない事が多く、
今なお広大な未知な領域が残されています。

小林

確かに、水圧などを考慮すると宇宙以上に探索が困難かもしれませんね。

北田

仰る通りです。探索が困難な分、魅力的な資源が眠っているという調査結果も出ていて、
金属などを含んだ「海底熱水鉱床」と呼ばれる鉱物資源が沈殿しているそうです。

小林

日本の近海にも眠っているのでしょうか?

北田

はい。日本の近海には石油や天然ガス以外にも、天然ガスの主成分であるメタンを含んだ「メタンハイドレート」のほか、先ほど紹介した「海底熱水鉱床」も沖縄や伊豆の海底に存在し、銅、鉛、亜鉛、金、銀など様々な金属が含まれています。
さらに、海底5000メートルにはハイテク産業に欠かせないレアアースが粘土状に堆積した「レアアース泥」も広く分布しています。

小林

資源が乏しいと言われる日本ですが、海底には魅力的な資源が眠っているのですね。

北田

はい。現在、エネルギーや鉱物資源のほとんどを輸入に頼っていますが、それらの資源を利用する事で、自国産のエネルギーが長期的、安定的に確保できます。
そのため、まずは海底の正確な地図を作ることが重要になります。

小林

なるほど、しかし真っ暗で水圧が大きく探索が困難な環境ですから、地図を作るのも簡単ではなさそうですね。

北田

仰る通りです。
様々な方法でアプローチしています。
産業用機械の設計や製作を手掛ける会社の主導するチームは水深6000メートルでも耐えられるコンクリート製の「海中ステーション」を作る研究をしています。
また、国立大学発のスタートアップ企業のチームでは、海の深さの測定にセンサーを搭載した記録計を生物に装着して、行動を追跡する「バイオロギング」という技術を応用し、より安価に海中探査ができるよう研究しています。

小林

そうした工夫の中から様々な技術革新が生まれて、今後に繋がりそうですね。

北田

そうですね。
未開発の領域だからこそビジネスチャンスが隠れている可能性もあり、あるゼネコン会社は、壮大な深海未来都市の構想を温めているそうですよ。

小林

深海未来都市とは驚きです。
深海の研究がますます進んで、秘められたポテンシャルが活用されることに期待したいと思います。

ここでセミナーのお知らせです。

北田

11月19日火曜日 午後2時から
「それが知りたかった、異次元金融緩和の本当の出口」
会場は野村證券那覇支店 3階ホール

続いては、
11月29日金曜日 午後2時から「シーチキンでおなじみ はごろもフーズ株式会社 個人投資家向け説明会」
はごろもフーズ株式会社より松本光史(こうじ)様を講師にお招きしてお送りします。
皆さま奮ってご応募ください。

小林

今週は深海に眠る新たな可能性についてお話しを伺いました。
北田さん今週もありがとうございました。

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