くらしと経済 〜2020年放送

5月15日 健康効果で注目!?拡大する紅茶市場

小林

こんにちは。小林美沙希です。
ミルクティーや果汁を贅沢につかったフルーツティー、微糖や無糖タイプなど、今再び「紅茶」市場が活気づいているようです。
その要因について野村証券那覇支店支店長の宮里洋介さんに詳しく伺います。宜しくお願いします。

宮里

宜しくお願いします。

小林

さて、紅茶飲料ですが、コンビニやスーパーなどに行くと、昔よりもバリエーションが増えた印象がありますね。

宮里

確かに、種類が増えて選ぶのが楽しくなりましたね。
実は、そうしたおかげもあって昨年の紅茶飲料市場はとても好調でした。
こちらをご覧下さい。
2019年の国内生産量は推定でおよそ120万キロリットルと前の年と比べて15%増加しています。
これは、これまで最高だった2010年の115.9万キロリットルをも上回る数字です。

小林

一旦落ち込んだ生産量が、再び回復したのは何故なのでしょうか?

宮里

その要因は4つあります。
1つは、「微糖や無糖の人気」です。
ペットボトル紅茶市場を牽引するある会社の代表的な商品は10代からの支持が高い、甘い紅茶ですが、昨年登場したミルクティーは「甘くない微糖」という、これまでにない味わいによって健康志向の30代、40代のリピート需要を捉えました。

小林

甘い飲み物を好まない人にも、買ってもらえるようになったんですね。

宮里

そうなんです。
また別の会社もミルクティーの甘さを抑えて後味をすっきりさせてリニューアルしたところ、購入者数が1.5倍と大幅に増加しました。いつでも気軽に手に取れる味わいになり、仕事中などに飲むケースが増えたようです。

小林

ライン・ナップを充実させることで購入者の年齢層や飲むシーンを広げる効果もあったんですね。

宮里

はい。続いて2つ目の要因は、「紅茶がカフェの定番になったこと」です。ティースタンドなどで女性に人気のフルーツティーに注目し昨年、ある企業が生のオレンジと紅茶を一緒に抽出したフルーツティーをペットボトルで発売したところ、およそ1ヶ月で1200万本も売れたという事です。
そして3つ目の要因は、「タピオカミルクティーのブーム」で世代を超えて紅茶への関心を高めたといえます。

小林

確かに、沖縄でもタピオカミルクティーを扱う店が増えましたね。

宮里

そうですね。そして最後の要因は、「紅茶の健康価値」が注目されたことです。おととし、「テアフラビン」と呼ばれる紅茶に含まれるポリフェノールがヒトの細胞に付着したインフルエンザの感染能力を奪う効果があると発表されました。
この「テアフラビン」は他にも、血液中のコレステロールを抑える効果や脂質の消化吸収を抑える効果があると言われています。

小林

紅茶には、こんな健康効果があったのですね。

宮里

市場を牽引するある会社によると今年度紅茶飲料市場は前の年と比べて4%程度増加すると予測しています。
健康効果も期待され、季節を問わず飲める紅茶飲料は、今後ますます市場を拡大していくように思われます。

小林

飲料メーカーがこれからどんなアイデアがでてくるのか、楽しみですね。
宮里さんありがとうございました。

2020年 記事一覧へ戻る