隔週木曜放送 経済のスペシャリストであるブルームーンパートナーズの方々をゲストに招いて、暮らしに関わる様々な経済トピックスを「グローバル」や「ローカル」というスコープ・視点で覗いていきます。

「ネコノミクス」

2017年12月7日 堀家盛司さん

平良
ここからは「ココが知りたい沖縄経済
ブルームーンパートナーズのアイランドスコープ」です。

大城
このコーナーでは経済のスペシャリストである
ブルームーンパートナーズの方々をゲストに招いて
暮らしに関わる様々な経済トピックスを
「グローバル」や「ローカル」という視点で覗いていきます。
今日は堀家盛司さんに来て貰いました。
宜しくお願いします。

平良
堀家さん、きょう紹介してくれるテーマはなんでしょうか?

堀家さん
お二人はこの言葉をご存じでしょうか
「ネコノミクス」


平良
ネコノミクス? やはり猫に関係があるんですよね?

堀家さん
そうです!猫に関する経済効果の事です。
安倍内閣の経済政策「アベノミクス」になぞらえた造語なんです。

大城
猫に関する経済効果ですか
確かに猫はキャラクターやグッズも多いですよね
堀家さん
関西大学の宮本名誉教授の試算によると
2015年の猫に関する経済効果はおよそ2兆3162億円に上ります。
今回は「ネコノミクス」をテーマに
取材してきました。

ペットビジネスで
県内大手のペットボックス。
この会社でネコノミクスの効果について聞きました。


山城尚司 広報部長
「猫の部門だけでみても2年間伸びていますので、
まだまだ伸び率は良いと思いますね」


最近、若い女性に人気があるという猫の価格は
10万円から40万円、
毎月数匹の取引があるといいます。
注目すべきは関連商品の豊富さです。
山城さん
「フード関係は好き嫌いする子が多いので、
急に食べなくなったりするので
ドライフードとか缶詰系とか種類は豊富ですね」
フードの品ぞろえはおよそ200種類、
そのほかの関連商品もユニークなものがあります。
こちらのネコ砂は色の変化で猫の体調を知ることができます。
また、この商品は動くものに反応する猫の習性を利用して水を飲ませるというものです。
こうしたネコ関連の売り上げは2年ほど前年比10%以上の伸びを
見せています。
年間およそ1億5000万円の売り上げがあるといいますから
まさにネコノミクス効果です。
山城さん
「良い商品はいっぱいあるんですけど、今は物と情報が溢れているので、
どれがお客様にとって良い商品かというのをできるだけわかりやすいように」
「お客様のニーズをしっかり受け取ってこちらから提案するという形でやっていますね」

平良
なぜ、いま猫ブームが起きているのでしょうか。

堀家さん
ペットフード協会の調査によると、猫の飼育頭数が増える一方で
犬は減少しています。
背景には単身世帯の増加、また高齢化に伴い散歩が必要ない
猫に人気が集まっているという分析もあります。

大城
そういえば堀家さんも猫を飼ってらっしゃいますよね?
堀家さん
よくぞ聞いてくれました!そうなんです。
ただうちの場合、ペットショップではなく、
近所で保護した元野良猫なんです。
『にゃぶろう』といって、とても人懐っこいんですよ。
動物虐待のニュースで人懐っこい子ほど狙われやすいというのを見て
家に迎える事にしたんです。ケージを借りて保護の準備をしたんですが
それを使うまでもなく、にゃぶろうが私についてきて、我が家の一員になりました。
実は猫ブームの背景には捨て猫、野良猫の問題があります。
昨年度、県内で殺処分された猫は941匹、
犬が591頭なので、猫は2倍の数字です。

続いては、こうした現状を踏まえ、
猫を保護する活動をしている団体を取材してきました。

堀家さん
こちらは宜野湾市にある猫カフェ「ニャングスク」さんです。
店内は猫グッズがたくさんあって、
アメリカやヨーロッパのフリーマーケットで仕入れた
アンティーク雑貨も販売しています。
堀家さん
カフェの上の階には見て下さい!たくさんの猫ちゃんたち!
猫好きにはたまらないですよ。


平良
うわ〜、すごい数ですね。
それに皆人懐っこい。カメラにも興味深々ですね。
堀家さん
この子たちは皆保護された猫たちです。
この黒猫はやんばるで保護された子です。
こちらの店で大体40匹程が暮らしています。
雑貨やカフェの売り上げは、この猫たちの保護や里親探しの費用に
充てているんだそうです。

大城
堀家さんもデレデレじゃないですか〜 

平良
野良だった猫が多いんですか

堀家さん
それもありますが、一般の方から持ち込まれることが多いそうです。
飼い主が面倒をみられなくなるほど増えすぎてしまう
「多頭飼育崩壊」というケースがあるそうです。

大城
希望すれば猫を引き取ることもできるんですよね?
堀家さん
里親になることはできます。但し家がペット禁止でないかや
一人暮らしの場合は保証人をたてるなど、責任を持って
飼育できる状況にあるかしっかりと確認をした上で
送り出しているそうです。
店のスタッフ
「私たちは動物愛護団体ですので、やっぱり最終的には殺処分、愛護センターで殺処分になる犬や猫を無くす」
やっぱり人の意識を変えるのが大事だと思います。

堀家さん
ニャングスクさんの運営費は年間でおよそ1600万円かかります。
平良
空前の猫ブームと言われていますが、捨て猫の問題も深刻ですね。
堀家さん
こうした状況を改善しようという取り組みが
盛り上がりを見せてきていますよ。こちらをご覧ください。


最初に紹介したPET BOXが取り組むのが
ペットリボン基金といいまして
レジで商品を買いながら、こうして気軽に募金ができるようになっています。
また、商品によっては買う事で売り上げの一部が基金に寄付される仕組みになっています。
基金は動物の保護や里親探しをしている団体の活動費になるんですよ。
山城さん
「ペットの現状を知った上で」
「より責任を持って飼っていただけますし、経済面だけではないんですけど、そういう人口が増えるという事は良い事だと思って、そういう取り組みをしています」

堀家さん
今週末には殺処分ゼロをPRするイベントも開催するそうです。

大城
さて堀家さん、このテーマから見てきたことは何でしょうか?


堀家さん
「お金は価値や思いを表象する手段となり得る」
空前の猫ブームといわれる現在、そこには経済活動が伴います。
一方で背景に潜む問題を解決する取り組みに賛同できるのであれば
募金や寄付などの形で応援する事ができます。
消費するだけでなくお金に思い託すことも現代の経済活動の特徴だと
思います。
大城
年内のアイランドスコープは今日で最後となります。
また来年も沖縄経済についてユニークな視点から切り取って頂きたいと思います。
堀家さん、今日はありがとうございました。
来年もよろしくお願いします!







 

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