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鶴見発の映画「なんでかね~鶴見ガーエーにはまだ早い!」映画で紡ぐウチナー魂!~下里優太さん~
「ちむどんどん」の舞台となった横浜・鶴見

「神奈川県横浜市鶴見区」。鶴見には大正末期から昭和初期にかけて、多くの沖縄出身者が仕事を求めてやってきて、コミュニティを形成したことで知られている。
県人会発足後は「エイサー」や「沖縄角力」など沖縄文化を発信し続けた地域の一つで、沖縄の本土復帰50年にあたる2022年には朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」の舞台として、再び脚光を浴びている。
映画「なんでかね~鶴見 ガーエーにはまだ早い!」


沖縄文化が息づく「鶴見」を舞台にした映画の上映会がこのほど鶴見区民文化センターサルビアホールで行われた。
作品名は「なんでかね~鶴見ガーエーにはまだ早い!」(監督:渡辺 熱)。
2023年4月の第15回沖縄国際映画祭で披露され、続いての凱旋上映となる今回の上映には多くの関係者がかけつけた。
イベントや映画を通じて「鶴見の沖縄文化」を発信したい!

下里優太さん
「鶴見には沖縄の文化がたくさん根付いております。内地に出たからこそ、故郷・沖縄を想い、沖縄の発展を望んでいます。この作品を通じて『ウチナー魂』は日本中、世界中の人々に通じる大切な心であることが伝われば嬉しいです。」
そう話すのは、映画のプロデューサーである下里優太さん。
普段は鶴見で沖縄県産の食材や民芸品などを取り扱う「おきなわ物産センター」を営んでいる。




先輩たちが繋げてきた沖縄の文化を絶やさないように!

下里さんに映画にかける思いを聞いた。
下里優太さん
「1980年頃まではウチナーンチュは差別されるため、名字を変えたり、方言を使わなかったりして身分を隠して生活する方もいたそうです。そんな中でも『県人会』の仲間達と運動会や角力大会、芸能祭等を開催し、沖縄の文化を大切にしながら故郷を想い過ごしたから今があると思います。」

下里優太さん
「2000年以降は『リゾート地・沖縄』のイメージでそれまでのような差別は無く生活しています。県人会も高齢化が進み、存続が危ぶまれる時期もありましたが、青年部を立ち上げました。先輩たちが繋げてきた沖縄の文化を絶やさないように継続することと、沖縄イベントや映画を通じて『鶴見の沖縄文化』を発信していきたいです。」






沖縄でも公開予定

映画「なんでかね~鶴見 ガーエーにはまだ早い!」は横浜を皮切りに、沖縄での上映も視野に準備を進めている。映画にはガレッジセールの川田広樹さんや沖縄テレビで放送中の「Dokyoハブストーリー」のMCを務める「ハンジロウ」など沖縄でお馴染みのタレントが出演している。次世代に鶴見の沖縄文化を繋げていこうと奮闘する下里さんたちの思いが詰まった作品をぜひスクリーンで見て欲しい!
映画「なんでかね~鶴見 ガーエーにはまだ早い!」の予告映像はこちら
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