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OKITIVE編集部

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久米島のご当地グルメと言っても過言ではない『やん小~(やんぐゎ)』の「味噌もやしそば」(久米島)

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

過去に、世界でも有名な旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」にて口コミをもとに選ばれた「人気の沖縄そば店トップ10」で1位に輝いた実績があり、沖縄そば特集のTV番組でも全国に取り上げられ、2023年の夏には看板メニュー「味噌もやしそば」をベースに改良された「ピリ辛味噌もやしそば」をカップラーメンとして全国に発売されていた、沖縄県久米島の沖縄そば店『やん小~(やんぐゎ)』の沖縄そばを頂く。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

店主の仲宗根さんは積極的に久米島産の食材を取り入れ「沖縄そば」を提供している。今回はちょっと珍しい「味噌味」をはじめ、「沖縄そば」では定番の「三枚肉そば」まで、久米島の『やん小~(やんぐゎ)』そばを堪能してきた。

目次

築70年以上の沖縄の古民家そのままの『やん小~(やんぐゎ)』

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

久米島の仲泊という場所にある沖縄そば店『やん小~(やんぐゎ)』は外から見ると沖縄赤瓦(琉球赤瓦とも呼ばれる沖縄の伝統工芸品)の屋根の木造建築で建てられた平屋となっている。皆さんが想像する沖縄の古民家そのままを店舗として営業している。
こちらは店主の仲宗根さんの実家となり、昼は店舗として営業し営業が終わると、仲宗根さんの自宅となるそうだ。『やん小~(やんぐゎ)』古民家風ではなく、築70年以上が経過した沖縄の伝統的な家屋となる。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

サンゴの岩を積み上げた塀「ヒンプン」と呼ばれる衝立(ついたて)が配されていて、実に沖縄らしい家屋だ

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

湿気対策として底上げがされていて、間口も広いので風がよく通る伝統的な沖縄古民家。
この家屋だけでも一見の価値を感じてしまう。

店舗ではなく自宅なので座敷で「沖縄そば」をいただく

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

沖縄を感じるクバ笠(沖縄の伝統的な民具で、畑や漁でかぶる帽子)や、琉球びんがた(沖縄を代表する伝統的な染色技法)が飾ってあり観光気分も味わえると同時に、床の間や、生活の歴史を感じる家具や雑貨なども目に入り、親戚の家に出かけているような気持ちで心がやすらぐ気持ちにもなる。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

テーブルは約4つあり、写真は撮れなかったのだが外に席も用意されている。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

座った感覚が少し柔らかく感じた畳からも歴史を感じる

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

店内からは「ヒンプン」の内側が覗け、竹風鈴がたまに風になびかれ奏でる音色と店内で流れている沖縄民謡のBGMがあわさって心地よい空間となっている。

シンプルな「沖縄そば」のメニューには歴史も刻まれている。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

表はシンプルなメニューとなり、もやしそば950円(税込み)、味噌もやしそば1,000円、ピリ辛味噌もやしそば1,150円。そして、そば(三枚肉)が小中大と用意されている。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

メニューの裏は「沖縄そば起源」と題し、沖縄そばの歴史が簡潔にまとめてあり、『やん小~(やんぐゎ)』のそばのこだわりも記されている。

『やん小~(やんぐゎ)』店主のこだわりが詰まった「沖縄そば」

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

まずはなんと言っても、「もやし」だろう。他の沖縄そば店でも「もやしそば」というメニューはよく目にするが、『やん小~(やんぐゎ)』のもやしそばに入っている「もやし」は基本的には沖縄県の久米島だけでしか出回らない「惣慶もやし」というもやしを使用している。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

店主の仲宗根さんは「この、惣慶もやしがなんと言っても決めて。無農薬で保存料も使用しないで生でも食べられ、一週間ぐらいは鮮度を保てる。その理由は久米島の水にある」という。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

「惣慶もやし」を生で少しだけ試食させて頂くと言っている意味がすぐに理解できた。シャキシャキとした食感に加え、甘味と素材の味が濃くえぐ味や臭みは全くない。
やはり、久米島の環境が産んだ「惣慶もやし」は水がきれいな島の恩恵をたっぷりと受けている素材だ。

そして、「沖縄そば」の出汁は、久米島赤鶏(久米島で飼育されているブランド鶏)のガラと沖縄県産の豚骨に枕崎の鰹節と北海道産昆布を合わせたこだわりの出汁、「味噌もやしそば」の味噌は、味噌は久米島産「ゆき」味噌と首里(沖縄県那覇市)の「玉那覇味噌」をブレンドしている。

こだわりのスープに合わせる麺は、久米島の「さんぼ製麺」となり、久米島海洋深層水原水を練り込んだ久米島で製麺されている麺を使用している。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』の沖縄そば

今回は『やん小~(やんぐゎ)』で人気の味噌味の「沖縄そば」に加え、定番の「三枚肉そば」を堪能してきた。

味噌もやしそば (1,000円 / 税込み)

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

「惣慶もやし」と豚肉の細切れを炒めた具ががたっぷりと盛られている「味噌もやしそば」。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

もやしのシャキシャキ感と、甘くて深みのあるブレンド味噌の味と出汁の風味が深みがあり美味しい。
そして、「惣慶もやし」ほど主張はしないが、名脇役としてこの青々しいネギだ。
店主の仲宗根さんは「このネギも久米島の水のおかげで凄く美味しく育ってくれている」という。
たしかに美味しい。青臭さや嫌な辛さはなく、旨味を感じるネギは程よい風味とシャキっとした食感でもやし炒めの重厚感と、味噌の甘さと深み、出汁の風味を調和させてそばの味をしっかりと支えている。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

久米島の「さんぼ製麺」の麺は、中太のちじれ麺でスープとよく絡む。麺の食感はコシがあり噛むとプリッとした歯切れのよい麺となっている。

ピリ辛味噌もやしそば(1,150円 / 税込み)

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

「ピリ辛味噌もやしそば」は、辛いというよりもスパイシーな味わいとなっている。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

特製ラー油がブランド味噌の甘さと調和し、島唐辛子のシンプルな辛味と島ニンニク、ウコン、シークワサーなどの沖縄県産のスパイスが絶妙に混ざり、香ばしく、旨みとパンチがある仕上がりだ。
そして、全国発売されたカップラーメンは「離島の行列店 久米島編 やん小(ぐわ)ピリ辛味噌もやしそば」という名称でこの「ピリ辛味噌もやしそば」がベースとなっている。

三枚肉そば 中(850円 / 税込み)

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

『やん小~(やんぐゎ)』の沖縄そばを出汁で堪能したい方のはオススメの一品。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

三枚肉はそば、沖縄県内でよく目にする「沖縄そば」らしく、透き通ったスープに三枚肉と沖縄の丸カマボコとネギというシンプルな仕立て。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

箸で切れるぐらい柔らかく仕上がってる三枚肉はしっかりと味が染み込んで、そばの味を引き立てる絶妙な味付けで美味しい。

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば

スープはあっさり淡麗な味でカツオが先に感じたら昆布の甘みが広がり出汁の旨みが口に広がる。そして、ここでも久米島産のネギが良い仕事をしていて、口の中をこのネギがさっぱりと整えてくれる。

小さな大自然が産んだ『やん小~(やんぐゎ)』の沖縄そば

沖縄県の離島である久米島という場所は豊富な地下水に恵まれ、山も森もある。久米島産の素材をふんだんに使用した「沖縄そば」はどれをとっても美味しく、この場所ならではのご当地グルメといっても過言ではない。
そして、築70年以上立つ沖縄の古来から伝わる木造建築で建てられた家屋で堪能できるという店もあり、行列ができるということも納得がいく。
気さくな店主の想いも伝わる沖縄そば店『やん小~(やんぐゎ)』は、何度も足を運びたくなる店だった。

Information

久米島『やん小~(やんぐゎ)』沖縄そば
『やん小~(やんぐゎ)』
住所
〒901-3124 沖縄県島尻郡久米島町仲泊509
電話番号
080-3226-3130
営業時間
11時30分~13時30分
定休日
日曜日
駐車場
あり
カード決済
不可
電子マネー決済
不可
URL・SNS
Instagram

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