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OTV報道部

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キックボクシング界注目の兄弟、夢は「2人で世界を獲る」こと コーチも太鼓判の“大技”を披露

兄は理論派、弟はパワーで 共に目指す頂点

キックボクシングで全国にその名を轟かせる兄弟がいる。2021年にプロデビューした高校生の兄と、実力をメキメキ伸ばす中学生の弟。2人で目指す、キックボクサーの頂とは?

沖縄県宜野湾市のジムで、キックボクシングに打ち込む下地兄弟。兄の奏人さんは高校2年生。

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弟は中学3年生の絃人さん。

強烈なパンチとキックで相手を倒すキックボクシング。共に練習する兄弟でもそのスタイルは異なる。

弟・絃人さん:
お兄ちゃんは、小っちゃいときから頭を使って組み立てたりしていたので。何回か自分もそんな感じで試合をやってみようと思うんですけど、もう大抵、勢いでいっています

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兄・奏人さん:
外も内も、自分を知っている唯一の理解者みたいな。そこらへんは助けてもらったりって感じですね

キックボクシングを始めて8年となる奏人さん。全日本アマチュアキックボクシング選手権大会で優勝するなど、全国大会で何本もベルトを獲得。

プロデビュー戦で1ラウンドKO 兄弟の「大技」は?

10月には高校生ながらプロの道へと踏み出し、デビュー戦でなんと1ラウンドKOという最高のスタートを切った。キックボクシングの魅力を聞くと…。

2021年10月

兄・奏人さん:
相手の考えが読み取れたりとか、自分の動きがあったりとか。噛み合うときは、うぉぉ!てなって、楽しくなったりとか。何かそういうのを求めて続けてるってのもあります

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何でも聞けるという兄の背中を追って競技を始めた、弟の絃人さん。実力と自信を付けてきた。

弟・絃人さん:
お兄ちゃんが先に優勝したりベルト獲ったりしていて、自分も悔しいと思っていたんですけど。最近の大会で始めて(ベルトを)獲れた時は、あぁやってて良かったなと思いました

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普段の練習でも常に試合を意識。勢いのあるパンチと蹴りに圧倒される。そんな2人の「大技」を見せてもらった。

兄・奏人さんは相手の不意を衝く必殺技「バックスピンキック」!

必殺技「バックスピンキック」を決める兄・奏人さん

弟・絃人さんがいつか試合で決めると意気込むのは、フェイントを入れ回転しながらキックを浴びせる「アクセルキック」!!

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フェイントを入れ、回転しながらキックを浴びせる「アクセルキック」を見せる弟・絃人さん

下地兄弟を指導する仲山大雅コーチは、WBCムエタイ日本統一フライ級王座に輝いた経歴を持ち、2年前に現役を引退。下地兄弟と同じジムで一緒にトレーニングをしてきた。

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仲山大雅コーチ:
目を離したらすぐ教え合うか、たまにケンカするんですけど、基本2人で切磋琢磨して伸びてきてると思います。まだまだ1年生とかだったイメージがある子が、もう自分より強いなんて、みたいな。どこまでいっちゃうんだろう…

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優しさの中にある強さを身に着けてほしい

下地兄弟がキックボクシングを始めるきっかけをくれたのは、母の美幸さん。減量のときなど食事の面で全力バックアップしている。

母・美幸さん:
周りに困っている人がいたら手を差し伸べられる、優しさの中にある強さを身に着けてほしいと思って。親としては2人で、兄弟でプロでやっている姿も見てみたいっていうのありますね。両親一致で支えていこうと。本人がやりたいように、やっぱり認めていきたいなと思う

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一足先にプロとなり、沖縄一のキックボクサーはもう目の前と言われる兄・奏人さん。兄を追い越す勢いでメキメキと実力を伸ばし、ベルトに手が届き始めた弟・絃人さん。

家族やコーチの後押しを受けて、兄弟が描くゴールとは?

弟・絃人さん:
2人で、日本だけじゃなくて世界とか行けたらいいなと思います

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兄・奏人さん:
2人だったら、1人でやるよりもスムーズにもっと上に行けると思うので。上まで駆け上がって行きたいです

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2人の夢は、沖縄から世界を獲れる選手になることだ。

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