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真栄城 潤一

真栄城 潤一

「才能が才能を育てる」沖縄アクターズの空間 B.B.WAVES jr.の急成長【アクターズLog.】

アクターズチューン 沖縄アクターズスクール(那覇)

数々の実力派アーティストを輩出した「沖縄アクターズスクール」。その第二幕を彩る、新たな沖縄の才能・B.B.WAVES jr.メンバーを追う青春密着応援番組『アクターズTune!』が毎週土曜朝10:55~絶賛放送中だ。
【アクターズ Log.】は番組と並走しながら、時には番組内容を深掘りし、時には違った視点からのアプローチで、世界を目指すフレッシュな才能とそのインストラクターたちを立体的に記録する試みである――。

今回は牧野アンナさんとともにB.B.WAVES jr.のメンバーを導くパフォーマンスディレクターの高良舞子さんと喜瀬健さんに、2023年の沖縄アクターズスクールを振り返ってもらった。
2人もB.B.MASTERとしてjr.メンバーたちと共演した1stコンサートのことや、半年間のレッスンで見届けてきたメンバーたちの急成長の過程や秘訣など、かつての自身の経験も踏まえた上で話を聞いた。

コンサートは「心配する保護者目線で見てました(笑)」

——教える立場でもあり、演者でもあるお二人に2023年を振り返ってもらいたいと思います。先ずは1stコンサートについていかがでしょうか。

健さん:
自分が11歳でアクターズに入って、最初の舞台が全く同じホールだったんですよ。だから「またここに立ってる」っていうのはちょっとエモさもあって。今回は出る立場ではありましが、やっぱり目線としてはインスタクターで、jr.の皆が1番最初の曲のスタンバイしてる時が緊張マックスだった。
その場面がすごく記憶に残っています。本当だったら僕らも客席側でゆっくり見たいって気持ちもあったんですけど(笑)、今回は初めてのコンサートで色々あるだろうから、裏で僕らも結構動いたんですよね。

舞子さん:
同じくですね。出演者という感覚は私も全然なくて、今回はjr.の子たちが誰か怪我しちゃわないかとか、普段つけてない帽子とかアクセサリーが落ちてそれを踏んじゃわないかとか、何というか心配する保護者目線でした(笑)。
パフォーマンスに関しては半年でここまでやれてるのが、本当に凄いことだから、あとは悔いなくやり切れば絶対大丈夫と思っていたので。アクシデントが怖かったけど、意外と皆対応してましたね。途中で清翔が帽子落ちちゃってたけどちゃんと拾ってたりとか、光が靴を飛ばしちゃうとかもありましたけど(笑)。
大きなアクシデントはなく、本人たちが「楽しかった!!」と終えたのが、インストラクターとしては最高に良い1日だったんじゃないかな。

アクターズチューン 沖縄アクターズスクール(那覇)
コンサートではB.B.WAVES jr.と共演

——方や演者として、今のアクターズの子たちと一緒にステージに立ち、さらにかつてのメンバーとも一緒にパフォーマンスしました。2022年には大復活祭もありましたが、今回のコンサートはいかがでしたか?

舞子さん:
大復活祭の時とはやっぱり全然違ってて、あの時は与えられた時間は自分たちだけだし、自分たちの好きなようにっていう感覚がものすごい大きかったんですよ。でも今回は自分たちのステージじゃない、っていう思いがあるので、自分たちが何かやらかしてしまった場合は子どもたちに迷惑がかかってしまうっていう…(笑)

健さん:
「おジャマしてます」感がありますからね(笑)

舞子さん:
私たちも他のメンバーも、あくまでも現役じゃないっていう思いもあるし、「でも自分たちができることは」って思って関わってくれてるメンバーがほとんどなので。「ちゃんとやんなきゃ」みたいな身が引き締まる思いはありましたね。

——ちょっとプレッシャー的なものを感じてたんですか?

舞子さん:
何気に皆感じてたんじゃないですかね。なんか空気感違ったよね、MASTERのメンバーはね(笑)。あと、今回はコラボで何曲も一緒にやる流れは初めてだったので、どういうスタンスで臨むのかを探ってたかもしれない。私自身はめちゃくちゃ探ってた感じです。
特にギリギリまで自分のことより、子どもたちのことがメインだったので、自分が出るっていう感覚が本当に薄くて。あと、今の若者から私たちを見るとどうなんだろう、という話は前からしてます(笑)。

健さん:
「このおじさんおばさんたちは、何に向かって何をやってるの」って思われてるのかなって(笑)

レッスンが直接ステージに繋がるという体感

アクターズチューン 沖縄アクターズスクール(那覇)
レッスンでは一緒に身体を動かしながら

——きっと世代で捉え方が全然違いますよね。親世代のアクターズ全盛期知ってる人たちとかだったら、それこそエモい気持ちになってると思いますし。客席から見てたら、マスターの説得力ある佇まいと、jr.のフレッシュな弾け具合のコントラストが効いて面白かったです。

健さん:
ありがとうございます(笑)。まだ現役でインストラクターをやりながら踊ってる昔のアクターズだったら、イベントもバンバンあったので、僕らが言ってること(=指導していること)と、やってること(=ダンスパフォーマンス)って、スクールの皆が同時に見れたんですよ。
でも今はそうじゃないので、僕らがステージの上で歌ったり踊ったりしてる姿はjr.のメンバーは分からないんですよね。それで、今回のコンサートの前日とか前々日にあったリハーサルで、初めて自分が動いて歌って踊るシーンを皆が見る時間が自分の中で結構ポイントだなって思ってたんです。「俺はここまでやります」っていうのと、レッスンで言ってることとかやってることは、こういうことなんだよっていうのを、見せたかった。だからリハの時、結構マジでやったんですよ(笑)。
なので、自分の中では今回はお客さんに向かってというよりも、僕らの背中を見せるという意味合いが凄い大きかったと思います。

——コンサート後、レッスンは雰囲気変わりましたか?

舞子さん:
変わりましたね。自信になってる。明るくなってパワーアップしてるし、Bクラス(年少チーム)のメンバーは、B-Roxを真似るかのようにやってて、凄い刺激を受けてるのが分かりますね。

健さん:
それぞれのメンバーの家族とか友だちもコンサートを見に来ていたはずなので、感想を話した時に自分以外の人の名前が出てきたと思うんですよ。「◯◯ちゃんが良かったよね」って。それで「◯◯ちゃんみたいに私もなりたい、どうやったらなれるのか」という気持ちになってるのが分かるんです。
レッスンでやってることが直接ステージに繋がるよ、ってずっと言ってきたことが、やっと体感でバシッと理解できている感じですかね。だからもう次のコンサートではあれやろう、これやろうという発想も既に出てきてます。

思い描いていた成長の仕方

アクターズチューン 沖縄アクターズスクール(那覇)
コンサートリハ。ペアで共演するメンバーとキメの動きを確認中

——2023年の5月から半年間活動してきてますが、かなり濃厚な時間だったように思います。『アクターズTune!』の最初の頃の放送見返すと、メンバーの顔つきとかが全然変わってますよね。

健さん:
最初のオーディションもそうですけど、レッスン毎にOTVさんが取材に入るから、皆良くも悪くもカメラを意識してる。毎回レッスン終わりで誰かしらインタビューを受けるじゃないすか。今日はどうだったのか、何が良かった何が悪かった、みたいな。その意識があるから、皆どこかで答えを考えて準備してるんですよ。
だから適当に来て適当に帰る、という子がいないっていうところがこの成長のスピードに直結してるんだろうなと思います。オーディションの時にはまだ何も分からなかったのが、グループ分けもしたり得意・不得意なところが見えてきた中での1stコンサートがあって、それぞれの立ち位置や役割が何となく見えてきた。
でも、まだまだ深いところでは分かってないので、そこを次のコンサートやこれからのレッスンの中でメンバーのことを理解していきながら、自分の足りないところとか、今成長しているということも感じると思うんですよ。選抜メンバーを具体的な目標にする小学生メンバーもどんどん出てきてるんですけど、これは僕らが最初に思い描いてた成長の仕方で。
見られてるメンバーにも見られてる意識も出てきたから、「もっとこうしよう」っていう意欲も出てくる。そんな雰囲気で皆グイグイやっていって欲しいなと思ってます。

舞子さん:
怒涛の濃い半年間でした。メンバーがどんどんカッコよくなっていくし、感性のアンテナの立ち方が研ぎ澄まされていってるのもすごく感じますし、それぞれのメンバーのケアをし合ったり。
今回のコンサートでは、Soul、球美、光、絆愛はスタッフチームとしてメンバーをまとめてて、自分たちでどう仕切っていくかを考えるということを本番前からやってて凄いなって。
彼女たちも貪欲だから、何でもやって吸収したいんですよ。全てが自分たちのパフォーマンスに影響して、パフォーマンスが変わっていくって分かってるんです。喋ることも、歌もダンスのパフォーマンス表現も、トータルで学んでいってるところを見て、本当に凄いなって思ってます。

技術ではなく「才能を見る」というアクターズの基準

アクターズチューン 沖縄アクターズスクール(那覇)
「技術ではなく、気持ちから」というアクターズ魂を身体でも言葉でも伝える

——レッスンを通して、ご自身の中での発見や気づきみたいなことってありましたか?

健さん:
アクターズは昔は誰でも入れたけれど、今回はオーディションがあったので、選抜されたメンバーしかいな状態でのレッスンなんですね。
それも成長スピードに影響してると思いますね。アクターズでずっと言われてきている「才能が才能を育てる」っていうことを肌で感じる。メンバーがたくさんいても濃度が薄まらないというか、全員が“原液”みたいでめっちゃ味濃いみたいな(笑)少数精鋭とかじゃなくて、何十人もの間でエネルギーがバチバチぶつかり合って高め合う状況を見て「やっぱこうなるんだ」って思ってます。

舞子さん:
始める前に実は「アクターズのレッスンの進め方や内容が今現在の子たちに通用するのか」という不安もあって。
自分たちはそれが最高に楽しいと思って一生懸命やってきたし、今現在の自分の仕事もそのテンションでずっとやってるんですよ。でも蓋を開けてみれば、今の子たちにもアンナさんの言葉がガンガン響いていて、ハマっている
。例えばルックスがいい、歌が歌える、ダンスが踊れるということの他に、「才能を見る」という基準はアクターズのシステムとマインド的に合う子たちを見つけ出す選び方なんだなっていうのが、私の中では発見でした。
私たちが昔通ってた時にアクターズで「技術から入るな、気持ちから」って強調してたのが今は凄く分かるんです。技術は後からついてくるし、技術があってもフリーで踊ることが出来ない人もたくさんいるので。今のアクターズの子たちはフリーじゃなきゃ踊れない子たちばっかり(笑)。特にBabyはもうフリーで踊らせたらもう、凄いですよ。それって見てて最高だし、あの子たちがやりたい、表現したいっていうマインドがある。
そこから何かのスイッチが切り替わって、表現を自分で研究して洗練されていった時には、凄いものになるだろうなって思います。皆こだわりも絶対あるし。

——良い意味でシビアに自分に向き合うこんな環境はなかなか無いですよね。たとえドロップアウトしたとしても、アクターズで過ごした時間はかなり大きな財産になるでしょうね。

健さん:
絶対にそうだと思います。かなりラッキーな経験ですよ。

舞子さん:
もしアクターズから離れたとしても、この濃い半年間で身についているものはとても多いと思うので。

——5年後とか10年後とかに、めちゃくちゃ思い返す瞬間が訪れますよね、きっと。

健さん:
そうそう、はっとする瞬間がくると思います。「あの時言ってたことって、これか!」みたいな瞬間が。

舞子さん:
それは私たちが一緒に通ってた仲間たちも同じように言うんですよ。現役でやってなくても。

自分の魅力をどう探すか、自分自身をどう持ち続けるか

アアクターズチューン 沖縄アクターズスクール(那覇)
コンサートの構成を踏まえて全体に指示を出す健さん

——さて、2024年は第2期オーディション、そして2ndコンサートが控えています。どんな風に動き出していますか?

健さん:
小学生のレッスンを絆愛とSoulの2人がメインで引っ張って、中学生以上を光、サブで絆愛が担当して、彼女たちがレッスンも見ていく体制をちょっとずつ組み込み始めてるんですよ。
もちろん僕らも毎回見てますけど、彼女たちから発信される言葉って、僕たちが言うよりも全然響くこともあると思うんです。
それに、レッスンをするメンバーも自分たちが動いて見本として見せて、皆が納得するような存在にもなっていってほしい。そうすることで、責任感も持ちますからね。そんな部分も含めて、ステップアップするフェーズにきていんです。
そして3月のオーディションには沖縄中にいる「これだったら私いけるんじゃない」っていう子たちが手を挙げきて、人数も増えるだろしレベルも高くなると思うんです。
レッスン室も大きくないし、そんなに抱えきれないから多くは取らないでおこうか、みたいな話もしてますけど、良い子が50人いたらアンナさんは絶対50人とるから(笑)。
そんな中で、成長している過程を楽しむ子もいる一方、無理かもっていう子も出てきたりすると思うんです。
皆を救うとか、全員でただ楽しく仲良くやっていこうというのが1番の目的ではないので。ただ、そうやってB.B.WAVESがレベルアップしていくんんだろうし、そうやって新しい風が吹き込むことは僕は良いと思ってるし、どんな風に変わっていくかは今から楽しみですね。あと、今のメンバーもどんな子たちが来るだろうと緊張してるはずなので、良い意味でお互いにぶつかり合ってさらに成長してほしいですね。

舞子さん:
…同じくです(笑)。もし自分がメンバーだっら、新しい人が入ってきた時に自分の立ち位置が無くなるんじゃないかっていう不安はめちゃくちゃあると思うんですけど。実際やっぱり、芸能界、エンターテイメントの世界ってトップが入れ替わっていく世界じゃないですか。
じゃあそこで、新しい自分の魅力をどう作っていくかということと、自分自身をどう持ち続けられるかが大事なんだと思います。ブレないでそのまま突き進むっていうのも有りだし、他のメンバーには無い自分の魅力をとことん探そうという方向性も有りですし。私は「お笑いに特化してやろう!」っていう方向性だったんですけど(笑)。

——ええっ!?(笑)

舞子さん:
知念里奈ちゃんとかSPEEDのメンバーとかがいる中で、どうやって自分を出そうかって考えまくったんですよ、それは。

健さん:
だからもうアクターズのバラエティ部門で不動の1位ですよ(笑)

舞子さん:
(笑)。でも、自分の立ち位置をどう見つけていくかっていう部分で言えば、それはそれで有りなんですよ。今のメンバーの皆もそれぞれに色んなことを感じて、葛藤してると思うんですけど。そういうことも含めて、全部成長につながっていきますからね。

——2024年も既に色々な動きがてんこ盛りで、色々楽しみにしてます。ありがとうございました!

アクターズスクール

関連リンク

新番組「アクターズTune!」では、沖縄アクターズスクールの新生B.B.WAVESメンバーとしてエンターテインメントの世界のスタートラインに立った沖縄出身の子どもたちが、歌や踊りなどパフォーマンスに汗を流し、ひたむきに情熱を注ぎながら、成長を遂げていく過程を追っていく青春密着応援番組。

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