暮らし
テレビやYouTubeで大人気 沖縄ターザン・キジーさんが伝える”やんばるの自然”の魅力と楽しみ方
ジャングルや海で自給自足の生活を送り、その様子を紹介したYouTube動画が200万回再生を越えるなど、いま全国的にも話題沸騰中の沖縄ターザンことキジーさん。
全国放送のテレビ番組にも出演しネイチャーガイドとしても活動するキジーさんに、やんばる(沖縄本島北部の豊かな森林が広がる地域)の森の楽しみ方をレクチャーしてもらった。
一年のうちほとんどを自然の中で過ごす
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「今日はやんばるの自然をキジーさんに案内していただけるということなんですが、キジーさんがまだ見つからないです。どこにいるのかな?キジーさん、キジーさん!」
キジーさん
「稲嶺さん、こっちだよー!」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「うぉー!いた!キジーさん!」
キジーさん
「待っていたよ、ずっと!」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「まさか木の上にいるとは!今日はいろいろ案内していただけるということで」
キジーさん
「一緒に楽しみましょう。よろしくお願いします」
一年のうち、ほとんどを自然の中で過ごす沖縄ターザン・キジーさん。
自給自足の生活の中で感じたやんばるの魅力を多くの人に知ってもらいたいと、ネイチャーツアーを企画している。
キジーさん
「いまは絶滅危惧種に登録されている、オキナワキノボリトカゲ『アタクー』がここらへんに昔はいっぱいいました。アタクーがいたら捕まえてみましょう。あ、アタクーいたよ」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「はやっ!」
キジーさん
「この倒れている木の左下についている」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「なんでわかるんですか?」
キジーさん
「なんか、もう違和感なんですよ。木じゃない違和感があって。小さな時から、こういったことばっかりしているから、それがもうわかるようになっていて」
生態を観察するために、まずは稲嶺アナウンサーが捕獲を試みるが失敗に終わる。
警戒して奥へと逃げていったトカゲを、キジーさんはいとも簡単に捕まえる。
キジーさんによると、オキナワキノボリトカゲはヤンバルクイナ、ケナガネズミなどと同じくマングースが増えた影響で少なくなってきている代表例の一つとのこと。
キジーさん
「色も変わったよ。カメレオンだよ!」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「(アタクーを逃して)はーい、じゃあまたね」
自然の中にいるからこそ感じられること
自然を愛する祖父の影響で小さな頃から何度もヤンバルの森を訪れ、好きが高じて沖縄ターザンと呼ばれるまでに至ったキジーさん。
日々、時間や仕事に追われている人こそ、自然と触れ合う機会を大切にしてほしいと話す。
キジーさん
「社会に揉まれている人たちの幸福度って、求めていくからすごくハードルが高くなっている人がいるなって思うんですけど、(自然の中にいると)生きることに対してありがたみというか、小さなことへの幸福度が高くなります」
ツアーで大事にしているのは、自然の中にあるものを活用して遊ぶこと。ただ楽しむだけではなく、自然の恵みへの感謝も忘れない。
キジーさん
「これをいつも食べるときは、桑の実の神様に感謝しながら食べるんですよ」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「桑の実に感謝」
キジーさん
「僕の仲間に認めました(笑)」
キジーさんは、子どもの頃から自然の中でいっぱい遊び、遊び上手になることで、自然と社会は繋がっていると感じてほしいと話す。
こんな最高な自然って世界中探してもあまりない
およそ2時間にわたる冒険の最後に、キジーさんが特別な場所を案内してくれた。
キジーさん
「はいじゃあ降りてください」
沖縄テレビ 稲嶺羊輔アナウンサー
「うぉー!すげー!言葉を失います。改めてですが、沖縄の自然っていいですね」
キジーさん
「最高。そう感じてくれて、すごくうれしいです」
観光客や沖縄県民向けのツアーだけでなく、子どもたちへのネイチャースクールも積極的に行っているキジーさん。
「こんな最高な自然って世界中探してもあまりない」と話すキジーさん。身近にある沖縄の自然がいかに貴重なものかを多くの人に知ってもらい、その恩恵を受けるだけでなく、どう守っていくかを県民一丸となって考えていきたいと話す。
キジーさんは2024年4月に『冒険ずかん』を出版し、今回紹介したような自然の楽しみ方に加えて、森や海で危険な目に遭わないようにするための方法なども紹介している。
あわせて読みたい記事