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2024沖縄全島エイサーにて65年の歴史を背負って大トリに臨む「園田青年会」沖縄全島エイサー特集2024 vol.04(沖縄市)
沖縄全島エイサーまつりに出演する団体を4回に渡って紹介する企画。
最後を飾るのは園田青年館。
沖縄市制施行50年の節目の年の大会で大トリを務める。65年の歴史を背負い最高の舞台へ臨むメンバーの思いを伝える。
目次
目指すところにたどり着いた
駐車場のライトの明りのもと、力強い太鼓の音を響かせるのは、結成から65年の節目を迎えた園田青年会。
勇壮で華麗なバチさばきと、しなやかな手踊りが融合した一糸乱れぬ演舞が特徴で、観る人の心を惹きつける。
今年の全島エイサーまつりで、大トリの大役を担う園田青年会。
まつりに参加する団体にとって大トリを務めるのは最高の名誉ということで、練習にもいっそう熱が入る。
青年会長を務めるのは澤岻幸洋さん。全島エイサーにかける想いには特別なものがある。
園田青年会 澤岻幸洋会長:
どこにも負けないという想いをずっと持ってて、絶対に大トリをとるっていう気持ちで、(会長に)就任して3年間取り組んできて、ようやく」目指すところに辿り着いた
120人を超えるメンバーひとりひとりに声を掛け、持ち前のリーダーシップで青年会を引っ張る。
園田青年会 澤岻幸洋会長:
今まで練習してきた。一生懸命踊るのは当たり前、声出すのも当たり前。
レベルを上げていかないと。OK?頑張ろう。きついのはみんな一緒。
園田青年会 澤岻幸洋会長:
60名近く新しいメンバーが入ってきて、ひとりひとりとのコミュニケーションもそうなんですけど試行錯誤しています。
演舞を披露するメンバーの半数以上は、この2年で新しく加わった若者たち。
高校3年生の友利彩姫さんもそのひとり。
友利彩姫さん:
練習は厳しい時もあるんですけど、私は踊りをやってるんですけど手首の動きから、フェーシの声の出し方とかも全て教えてもらっている。
友利さんは、青年会での練習を通して新しい居場所ができたと話す。
友利彩姫さん:
みんな家庭があって、プライベートもあるなかで集まって、みんなで楽しくやっていくという、気持ちがとても強くて、学校とかと全然違うので、世代も違うので、とても新鮮な場所ですね。
青年会に入って2年目の島海舟さんは、2023年は手踊りをしていたが、今年からは憧れていたという太鼓での演舞に挑戦している。
島海舟さん:
太鼓だったら、みんなと音を合わせないといけないそれが難しいですね。やっぱりエイサーといったら太鼓を持つことだと思うので、手踊りも大事ですけど、太鼓を持ってみんなで音を合わせて、決めるところを決めて、みんなで声出したら楽しいですね。
積み重ねた歴史と地域への想い
65年の歴史を誇る園田青年会。代々受け継いできたエイサーを次の世代に継承しようと、練習にはOBたちの姿もあった。
9代前の青年会長、宮里洋一さんは、地謡として演舞に参加しながら若い世代の指導にあたっている。
宮里洋一さん:
太鼓は気持ちいいから早く行きすぎ、踊りは横合わせたら前に行かない、これでどんどん隙間が生まれていくから、これを縮めないといけない。
宮里洋一さん:
人間関係というか、それがずっと繋がっているというところも、園田青年会の強みかなと思います。普段公民館でやっていることを集結させて本場に向かう、それはずっと変わっていない。緊張感と楽しみと不安といろんな感情があるかもしれないです。
園田青年会 澤岻幸洋会長:
どのメンバーも一生懸命で、園田にすごく誇りを持っていて、皆さんが作り上げてきたこの長い歴史の中でそれに応えていこうという若い強い気持ちがあります」
積み重ねてきた65年の歴史と地域への想いを背に最高の舞台へ臨む。
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