コラム
普天満宮洞穴遺跡の調査を取材!母校凱旋で司会の仕事も【小林美沙希のみさきいろ】
目次
普天満宮洞穴遺跡
みなさん、宜野湾市の普天満宮に行ったことはありますか?
琉球八社のひとつで、航海安全や豊漁、五穀豊穣の神様としてだけでなく、交通安全や縁結び、安産など…結び(諸願成就)の神様としても信仰されています。
わたしも初詣に行ったり、受験を控えたいとこのために学業守を買いに行ったりしたことがあるのですが…
今回は取材で足を運びました。
メインで取材をしたのは本殿ではなく 普天満宮“洞穴”です。
普天満宮洞穴は宜野湾市の指定文化財(名勝)にも指定された、聖域とされている場所です。
遺跡としても注目されていて、このほど沖縄国際大学の考古学研究室による発掘調査が実施されるということで、その様子を取材してきました!
発掘調査に同行!
発掘調査をするのは、沖縄国際大学・考古学研究室のみなさん。
普天満宮洞穴遺跡での調査は今年が3回目で、去年の調査で3万年以上前に人類が火を焚いた跡・炉跡やおよそ3万2000年前の木炭層が発見されたことで話題を呼びました。
普天満宮洞穴は聖域ということもあり、安全を祈願していただいてから洞穴に入ります。
取材クルーも、祈願していただきました。
今年調査するのは4つの地点で、前回とは異なる地点も調査するとのこと。
また、去年およそ3万2000年前の木炭層が発見された地点もさらに調査するそうです。
しかしどんな場所を掘るにも、少しずつ少しずつ…新たな遺物がないかをチェックしながら掘り進めていく姿を見て、なんて大変な作業なのだろうかと思いました。
初日は準備が中心ということで、発掘の様子は日を改めて取材に伺うことにしました。
調査開始から5日目。
再び取材に行くと、すでに人骨と思われるものなど、新たな遺物が見つかっていました!
私のような素人には木の根っこなのか石なのか骨なのか、パッと見ただけでは全くわからず、おそらく何か見つけたとしても気付かないかもしれません…。
みなさん日頃勉強されているからこそ、小さな遺物も見逃さずに収集できるんですね。さすがです。
暑い日が続く中での調査はとても大変だったと思うのですが、皆さんとても楽しそうなのが印象的で、遺物が見つかった時の感想を聞くと目が輝きだし、興奮がこちらまで伝わってきました。
少しずつ掘り進めながら遺物を探すのは根気がいる作業だなと感じましたが、こうして出土したものを通して何千年、何万年前の人々と繋がることができるというのは、他にない、不思議な経験ですね。
遺物を詳しく分析したらどんな結果が出るのかも楽しみです!
調査の様子は『OTV Live News イット!』でお伝えしました。
こちらからぜひご覧ください!
母校に凱旋!
先日、母校の専修大学に行ってきました!
しかし、私が主に通っていたキャンパスは生田キャンパスという場所で、こちらの神田キャンパスにはあまり馴染みが無かったのですが…母校であることに変わりはありません。
先日、恩師が運営にかかわるイベントでの司会の依頼をいただき、参加してきました!
司会として参加したのは東京新聞創刊140周年と専修大学大学院ジャーナリズム学専攻設置を記念して開かれた講演&シンポジウム『戦争を伝えるということ』。
作家の浅田次郎さんの基調講演もあり、学びの多い時間でした。
シンポジウムのテーマは「世界から戦争をなくすには」。
沖縄の現状についても少しだけ会場の皆さんにお話させていただきましたが、来年の戦後80年に向けてメディアとして何ができるのか、考え続けることを大切にしてきたいと気を引き締めました。
余談ですが…
私は長野県出身で関東の大学に通っていたこともあり、沖縄に来てからなかなか母校との関わりがなかったのでこうした機会をいただき、後輩たちにも会うことができてうれしかったです。
珍しいコンビ
おまけに…
先日珍しいコンビで夕方ニュースをお届けしました!
長野県出身の小林と、兵庫県出身の植草アナ。
本番前に原稿の下読みをしているとき、沖縄特有のアクセントに苦労したことなど、県外出身者にとっての“沖縄あるある”で盛り上がりました。
この日の植草アナはかりゆしウェア!
二人ともだんだん沖縄に馴染んできたかな?と思いますが、いかがでしょうか。
私は那覇空港で飛行機を降りてから外に出て、湿気を含んだ空気に触れると「帰ってきたな~!」と感じるようになりました。
これからも沖縄のことを沢山学んで、伝えていけるよう精進します!
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