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OKITIVE編集部

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沖縄角力大会のレジェンドが実況!【横浜市鶴見区】

戦前、沖縄から多くの人が移住し、コミュニティーが形成された神奈川県横浜市鶴見区。
沖縄の文化が色濃く残る地域で、先月沖縄角力大会が開催された。

ちむどんどん

沖縄角力は琉球王朝時代にさかのぼると伝えられ、沖縄県内各地で奉納されている。
沖縄角力の普及や継承につとめている「沖縄角力協会」によると、沖縄本島で10場所、久米島で5場所、大東島で2場所開催されているそうだ。

沖縄角力の本場沖縄からも選手がエントリー
大会を運営するのは県人会のメンバー
土俵を覆うように大型テントを設置し熱中症対策
横浜・鶴見沖縄県人会の金城京一会長

熱戦の会場となったのは横浜市鶴見区の入船公園。主催した「横浜・鶴見沖縄県人会」は大会を盛り上げる為、沖縄からレジェンドを招いた。

熱戦を盛り上げる実況・解説

-「今の決まり手は『タカヌシ』!和名はやぐら投げです。」
沖縄角力ならではの決まり事や、試合展開、決まり手を実況してくれたのは、沖縄角力協会事務局兼選手強化部長を務める新垣力(あらかきつとむ)さん。
新垣さん自身は沖縄で一番歴史があるとされる「波の上神宮祭全島沖縄角力大会」で14年連続優勝(軽量級10回、無差別級4回)するなど沖縄角力の世界ではレジェンドとして知られている。

試合を実況で盛り上げる沖縄角力協会事務局兼選手強化部長 新垣力さん

沖縄角力協会事務局兼選手強化部長 新垣力さん
—「沖縄角力は土俵内で直接相手と右四つに組み合って始まり、相手の両肩を地面につければ勝ち。柔道とレスリングを混ぜたようなスタイルで引き技、乗せ技、かけ技があり、独特な迫力と面白さがある」

2010年の牧志ウガンで大技を見せる新垣さん(赤い鉢巻) ※本人提供
波の上神宮に掲示されている歴代優勝者掲板 ※本人提供

沖縄関係者でなくとも沖縄角力に魅せられた人は多く、神奈川県に在住で、前回優勝者の小野瀬拓見さんもその一人だ。

県外で広がる沖縄角力熱

前回優勝者の小野瀬拓見さん
柔道で培った技を沖縄角力で活かしている

小野瀬拓見さん
—「沖縄角力と出会ったのは15年前。これまでやってきた柔道とも異なるので、すぐに魅了された。仲間と共にジムでトレーニングしながら、大会に挑戦を続けている」

帯をつかむところから勝負は始まっている!
豪快な決め技が決まると拍手や指笛が鳴り響く

今大会にも沖縄角力が盛んな久米島などから選手が出場し、新垣力さんの実況と共に会場を沸かせた。

沖縄角力協会事務局兼選手強化部長 新垣力さん 
—「78回目の大会という長きにわたり伝統継承してきた県人会の結束力には頭がさがる思いです。沖縄県角力協会としても心強く思います。」

2027年に横浜・鶴見横浜・鶴見沖縄県人会は創立100周年を迎える。
時代は移り変わっても沖縄角力のような故郷の景色が残ってくれることを期待したい。

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