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五十嵐亮太『ハードワークとケアの見極めが大事』選手のアピール合戦に提言!シーズン開幕前の春季キャンプ 日米の違いとは?
目次:WBCピッチクロック導入『国際大会独自のルールづくりが必要』五十嵐亮太がプロ野球選手の故障リスク、米球界への人材流出…日本球界の魅力向上は?
■ 日米のキャンプでの違いは管理されるか、管理するか
■ 日本とアメリカでのファンの違いは?
■ 日本人メジャーリーガーの日本球界への復帰について
■ アピールの場であるが、大事なのは「オフの時間の使い方」
【別記事】WBCピッチクロック導入『国際大会独自のルールづくりが必要』五十嵐亮太がプロ野球選手の故障リスク、米球界への人材流出…日本球界の魅力向上は?
日本人メジャーリーガーの日本球界への復帰について

―――日米球界を経験した五十嵐さんですが、今年ですと上沢直之投手(福岡ソフトバンクホークス)が日本球界復帰。昨季途中加入の筒香嘉智選手(横浜DeNAベイスターズ)も久しぶりの日本での春季キャンプとなります。日本人メジャーリーガーが日本球界に復帰した中で迎える「春季キャンプでの時間の過ごし方」っていうのは、シーズンを戦っていく上でやはり大事になりますか?
五十嵐
アジャストに充てる時間という意味では非常に大事になってくると思います。特にバッターでいうとタイミングの取り方。これはどの選手も口を揃えて言います。日本とアメリカのピッチャーは投げるタイミングの取り方、間の作り方が違います。
日本に戻ってくるとアメリカのタイミングで打ちに行ってしまうのでちょっと前に出されてしまったり、やっぱり速いボールに対応しようとするとタイミングの取り方も変わってくる。日本の投手はアメリカの投手に比べて平均球速も遅いですし、投げる間の取り方も違う。今回の沖縄滞在中に、筒香選手とも話したんですけど、練習では足を上げて間を作って打ちに行くことができているんだけど、試合になるとどうしてもアメリカの感覚が戻ってしまう。
「意識的」に練習ではやるんだけど集中したり「無意識」になった時に、その癖が出てしまうっていうところで去年そのタイミングの取り方というところに難しさを感じていた。という話をしていたんですけども、構えながらもタメてる時間を長くするっていう日本の投手に合わせたタイミングの作り方をしていかないといけない。これは誰しも苦労するところですね。
ピッチャーに関して言うと、アメリカのバッターのタイプとかアメリカの球界で通用するために自分が変えた部分、例えばピッチングのスタイルなど。そこが日本の打者にはどんな反応をされるかのアジャストも必要です。例えば、アメリカ時代の僕は結構ボールを小さく動かさなければいけないという考え方だったので当時大きい変化のボールが投げられなかった。でも日本ではそういう細かい小さい変化に対応できるコンパクトな打者が多いです。
日本復帰後、このスタイルではちょっと難しいなと思ったので大きく曲がる変化球を、それもより速ければさらにいいんですけど。そういったところをアジャストしましたね。投げるボールも若干変えつつ。個人的に日本のボールは投げやすかったのでボールへの対応は苦労しなかったです。
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