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真栄城 潤一

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株式会社 刀 森岡氏 ジャングリア沖縄は「変化の“起点”は作れる」本質は「“売れる仕組み”を作ること」”おきなわブランド戦略”

ジャングリアのポイントは高度観光人材・インフラ整備・新たな投資

JUNGLIAは「変化の起点をつくる」 森岡毅氏基調講演 【おきなわブランド戦略】

沖縄に関しては「県内で頑張っている事業者の皆さんが同じ方向を見てベクトルを合わせれば、『おきなわブランド』が出来上がりやすくなりますし、束になることで沖縄の魅力は増します」と切り出し、JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)を開業・運営していく上でも超えていかなければならない「ティッピング・ポイント」(※)を示した。
(※Tipping Point:それまで小さく変化していた状態から、急激に変化する時点。転換点)

まずは「高度観光人材の育成と輩出」。
沖縄のリーディング産業として位置付けられる観光業が、低賃金かつ重労働という良くないイメージをまとっている現状を指摘しつつ「沖縄の観光業がどうあるべきかを考えなければならないし、沖縄という地域にある特徴を価値に変えていかなければならないんです」と説明。
大学機関と連携しながら、JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)を日本の中での観光学を学ぶための拠点とする考えを述べた。

次いで話題は「インフラ整備」に及んだ。
「全国47都道府県の中で唯一、沖縄だけが鉄軌道の恩恵に預かっていません」と森岡氏。
JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)開業に際して、交通渋滞への懸念が度々示されている現状にも触れつつ「(開業前の)今も渋滞は起こっていて、沖縄の皆さんは不便な思いをしています。南城市のコストコさんの状況は心臓が止まりそうになりながら見てました(笑)」と、ひと笑いとった。
その上で「1人1台運転しないといけないという、今のような構造はいつか変えるべきなんです」と強調。渋滞の問題を乗り越えるために、テーマパーク事業が鉄軌道や高速道路といった交通インフラ事業につながることで「北部にも人が流れ、北部での滞在を楽しめるようになる」と話し、次の論点へとつなげた。

それが「新たな投資を呼び込む変化の起点」だ。
先に述べたように、北部への人の流れを作り出すことができれば、「人がどんどん増えてホテルや商業施設も増え、雇用が生まれる。現在南に集中し過ぎている人が分散して、バランスをとれるようになります」と森岡氏は展望を語る。
そのためにも、北部にテーマパークという存在があれば、エンタメ投資も含めたさまざまな投資・融資を誘発することになり、経済が回っていくと解説した。

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