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OTV報道部

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販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

――今回は経済のスペシャリストであるブルームーンパートナーズの仲座健二さんとともにお伝えします。よろしくお願いします。

仲座さん
よろしくお願いします。さて今回のテーマはこちら!“販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性”についてです。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

沖縄の経済を支える産業 “黒糖”

沖縄を代表する特産品“黒糖”。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

県内8つの離島でのみ生産され、島々によって味や香りが異なります。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

“島の宝”ともいえる黒糖の生産量はここ数年増加傾向にありますが、既存の販路だけでは大量の在庫を抱えてしまう問題が起きています。

県黒砂糖共同組合 西村真 専務理事
「サトウキビでもって島が維持できているという実態もありますのでなんとか元気になるように努力していきたい」

“沖縄黒糖の新しい販路拡大”へ島の未来を背負ったプロジェクトに迫ります。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

仲座さん
こちらをご覧ください。
県内ではサトウキビの生産技術の発達で黒糖の生産量が増加し、ここ数年は8000トンから9000トンで推移しています。
一方で、年間の需要はおよそ6500トンにとどまっていて、離島の製糖工場では大量の在庫を抱えてしまっています。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

黒糖づくりは島の経済を支える重要な産業なだけに深刻な問題です。
さとうきびの生産拡大に伴い沖縄黒糖の需要開拓が必要とされる中、新たな販路を目指す取り組みが行われています。

新たな販路を目指す取り組み

仲座さん
「こちらの会場では沖縄黒糖に特化した商談会と新商品の展示を行っています」

県の“沖縄黒糖販路拡大推進事業”の一環で行われた商談会には県内の黒糖事業者5社が参加し、対面やリモート形式で県内外のバイヤーに黒糖を使った新商品をアピールしていました。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

会場では黒糖の新たな活用方法として様々な新商品も紹介されていましたが・・・
中でも私が驚いたのはこちら!黒糖コスメです!

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

JAL JTAセールス 池村明子さん
「黒糖がヘアケア商品に適している」

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

実は黒糖には髪を綺麗に保つビタミンB群やミネラルが豊富に含まれていて、ヘアトリートメントやオイルにはぴったりなんです。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

開発したのはなんと航空会社のJTAグループ!

仲座さん
「なぜ今回この商品を作ろうと思ったのか?」

JAL JTAセールス 池村明子さん
「黒糖の過剰問題というのを知っていまして、何か商品開発できたらなという想いはあって」

離島便を飛ばすJTAグループでは島の経済発展に貢献しようと黒糖コスメの開発に乗り出し、客室乗務員の意見も取り入れながらすべての離島の黒糖を使った商品を作りました。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

JTA 藤野莉子 客室乗務員
「塗ったらすぐにしっとりとまとまる感じですね、こちらの商品がハイビスカスをイメージした香りでして、客室乗務員の中ではその香りは人気となっています」

JAL JTAセールス 池村明子さん
「今後も黒糖を入れた企画・開発はしていきたいと継続的に思っています」

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

酒造メーカーは黒糖を“香り高いラム酒”に変身させました。
瑞穂酒造では“ONE RUM プロジェクト”と題して8つの離島の黒糖を使用してラムの製造を行っています。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

瑞穂酒造株式会社 製造部商品開発室 仲里彬 室長
「伊平屋島の黒糖は非常に素晴らしい黒糖を使われておりますので、その黒糖をラムとしていかに表現していくかと、そこには強く思い入れて作っていった次第です。」

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

プロジェクトの反響は大きく第一弾として販売した伊平屋島産の黒糖を使用したラム酒は初回生産の800本は販売開始から3時間で完売しました。
黒糖の新たな活用方法に島の人たちも期待を寄せています。

JAおきなわ 伊平屋支店 伊佐常雄 支店長
「どうしてもサトウキビを使った加工品を含めて産業が発展していかないと非常に厳しいというのがありまして、黒糖を1キロ食べるというよりもラム酒を1リットルから1キロぐらい使うという話でしたから、非常に需要は高まっていくのではないかなという事で期待しています」

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

瑞穂酒造株式会社 製造部商品開発室 仲里彬 室長
「私達ができることって新しくラムを再構築して、サトウキビの未来を新たに作っていけるようなラムを作っていきたい」

2022年度中には8つの島の黒糖を使ったラムが出そろう予定です。

今日の一言

――さて、仲座さん。このテーマから見えてきた事を教えて下さい。

仲座さん
“沖縄黒糖の新しい顔”です。
沖縄の黒糖が他のお砂糖にはない個性や特徴があることが徐々に認知され、それを効果的に活用している事業者が増えてきているからだと考えられます。
このような沖縄黒糖の新しい顔も見てもらい、黒糖の可能性や魅力を全国の方々に広げていきたい、と私自身も強く感じました。

販路拡大へ!沖縄黒糖の可能性

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