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20年にわたる“世界初”の取り組み「生きようとする生物を完全に根絶する・・・」沖縄本島では緊急防除措置
新たな害虫とのたたかい
沖縄県では2025年4月中にもセグロウリミバエの不妊虫の試験放飼を実施し、6月には本格的な放飼を予定している。
伊禮信所長は「セグロウリミバエはいない状況に飛び込んできて居座ろうとしている途中です。ここが前回と違うところです。今回は定着する前にまん延する前にスピーディーに駆逐していきたい」と過去との違いを語った。

国と沖縄県、生産者が一体となりセグロウリミバエの調査や誘殺板の設置による駆除、不妊虫の研究が急ピッチで進められている。
同時に家庭菜園でのウリ科野菜の栽培自粛や栽培が終了した作物の速やかな処分、不要な果実のビニール袋密閉処理など沖縄県民一人ひとりの協力も呼びかけている。
かつてのウリミバエ対策は農薬に頼らない環境負荷の少ない防除策として世界的に注目された。沖縄の農業を守るため関係機関が再び知見を結集している。
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