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6月13日 Newオープン!どこを切り取っても映える…視界いっぱいの青い海を見ながら“ととのう”絶景サウナ『Thida SAUNA』の極上体験(読谷村)

もはやブームが定番化し、多くの人たちが当然のように“ととのう”ことを楽しむようになりつつあるサウナ。ここ数年、沖縄県内でも個性的なサウナ施設が次々とオープンし、“サ活”に勤しむ“サウナー”が着実に増えている(※)。
今回紹介する「Thida SAUNA(ティーダサウナ)」は読谷村のリゾートホテル「LAZOR SEA RESORT ANNEX」に併設し、天浜(てぃんぬはま)と呼ばれる美しい天然のビーチの海と空の青を望みながら、贅沢なサウナ体験にどっぷりとひたることができるサウナー要注目の場所だ。
OKITIVEで数々の県内サウナ施設を紹介している、サウナをこよなく愛するサウナ女子・ほのんちゅに実際に体験してもらった言葉もまじえながら、絶景サウナThida SAUNAの魅力に迫る。

※ととのう/サ活動/サウナー…全てサウナ用語。「ととのう」はサウナ→水風呂→外気浴(休憩)という一連のプロセスがもたらす快感や幸福感を伴う身体感覚。熱さと冷たさの急激な変化を繰り返すことで、頭が冴えるような感覚や身体が軽くなるような感覚を覚える状態になる。
「サウナハイ」とも言う。「サ活」はサウナ活動の略語で、サウナに行き、サウナを利用する行為を指す。そして「サウナー」はサウナで汗をかくことが好きなサウナ愛好家のこと。
目次
南国リゾート感+ラグジュアリー感

白を基調にした西洋の神殿を思わせるような佇まいの入り口から足を踏み入れ、階段を降りてゆくエントランスには、洗練された南国リゾート感が漂う。

受付前にある、椅子やテーブル、ソファが配置されているスペースもゆったりとしており、壁にかけられた潮騒が聞こえてきそうな作品も相まって、この空間に身を置くだけで一気に違った時間の流れの中にいるような感覚に引き込まれるのは必至。


「入り口から入った瞬間に沖縄に来たなっていう感じがするし、高級感もラグジュアリーな感じもありますね」と、ほのんちゅ。サウナに入る前から早くもテンションが上がっている。

受付では男女水着、ポンチョをレンタルすることができて、今回は女性用水着をレンタル。水着着用のため、カップルや友人、家族と一緒にビーチやプールサイドにいるような感覚でサウナを楽しむことができるのも、Thida SAUNAの大きな特徴のひとつだ。

そんなこんなでスタッフからにこやかにタオルと水着を受け取ると、いざサウナへ……と、その前に更衣室とシャワールームの雰囲気も以下にご紹介。


テラスに出た途端、目に飛び込む絶景

更衣室からシャワー室を経て、水風呂のあるテラスエリアに出るとすぐに天浜のビーチの輝きと潮騒を浴びることになる。取材で訪れた日は文句のつけようのない晴天で、海面は目を細めてしまうほど眩しくゆらめいていた。

一瞬、ここがサウナであることを忘れそうな眺めを目の当たりにしたほのんちゅは「私が知る限りでは、これだけ海が見えるサウナって初めてです。海辺のテントサウナとかはあるんですけど、こんなにも目の前が海!っていうのはなかなか無いんじゃないでしょうか。思いっきり沖縄を味わえる空間ですね!!」と、入り口での期待感を遥かに上回る爆上がり状態に。

煌めくビーチに向かって、ゆるやかな曲線を描く壁にはベンチがあり、中央に冷水を張った手洗い場が設置されているこの空間は「TOTONOE AREA」。サウナ室から汗だくで出た後、水風呂と外気浴での休憩中にこれでもかと言わんばかりに沖縄の海の景色を堪能できる作りになっている。
ちなみに天浜は西海岸のビーチなので、晴れた夕暮れ時には橙と青のグラデーションが空を支配する、とんでもなくグッドバイブスのサンセット情景を見ることができるだろう(ただし、その前段階の強烈な西日にはくれぐれもご注意を…)

ひと通り絶景を堪能しつつ、水風呂に浮かぶつみたての花の芳香を楽しんだら、いよいよサウナ室に向かうことに。
瞑想空間のような「メディテーションサウナ」

施設内には2種類のサウナ室があり、先ずほのんちゅが入室したのは、温度が80〜90℃で、薬草系のセルフロウリュ(※)もできる「Meditation SAUNA(メディテーションサウナ)」。
こちらのサウナではほうじ茶が香る。ほうじ茶に含まれるピラジンという成分は、リラックス効果や血行促進効果が期待できるとされ、やや暗めの空間でどこかエキゾチックなBGMを聴きながら、瞑想に近い感覚の中で汗を流せる。


「薄暗い中でゆったりリラックスしながら、しっかりと温度もあるのでじわじわと汗が出てくる感じがします。ロウリュをするとけっこう熱くなりますが、水風呂の温度がかなり低めなので全然挑戦しやすいと思います。サウナ初心者にもおすすめですね」

※ロウリュ…ストーブの上で温められたサウナストーンにアロマ水をかけ、蒸気を発生させることで発汗を促進させるサウナの楽しみ方。サウナ発祥の地であるフィンランドの入浴方法。
100℃近い灼熱の「ティーダサウナ」は完全上級者向け

そしてもう一方の「Thida SAUNA(ティーダサウナ)」は90〜100℃の高温設定で、サウナ上級者向けの本格派。広さのある室内に入った刹那、肌にビリビリと熱気を感じ、フロアも熱くて裸足だと歩けないほどだ。


「ベンチ1段目だとぽかぽかじわじわとしてメディテーションと同じように楽しめるかもしれませんが、2段目からは皮膚がピリピリと焼けてるように感じ。3段目に関しては、爪の先が痛くてネイルが取れそうなくらい熱い!(笑)2段目以上は初心者にはけっこうキツいと思います。完全に上級者向けで、滝汗コース。修行に近いです」

サウナ上級者のほのんちゅによる“滝汗認定”のティーダサウナの空間には、清涼感のあるミントの香りが漂っており、灼熱な空気とのコントラストが効いてくる。
ロウリュのアロマ水の香りはローズマリーの時もあり、集中力を高めるハーブの香りと自然音が混じるアンビエントなBGMの中で修行に打ち込むように“ととのう”瞬間へと至るのもいいだろう。
キンっキンの水風呂が“ととのう”ための最重要ファクター

「どちらのサウナも温度が高くて熱いんですけど、やっぱり水風呂が10℃なので一気に“ととのう”ことができるのが重要なポイントですね。30秒くらいでちょうど良くて、1分も入るとつま先がちょっと痛くなるくらい冷たいです」


そうほのんちゅが語るように、キンキンに冷えた水風呂の低温もティーダサウナの大きな特徴のひとつと言ってもいい。ヒリヒリと肌で感じるほどの熱さの中で汗をかいた後、水風呂につかりながら目にする海と空の広がりは間違いなく心身に開放感をもたらしてくれる。

“ととのう”ためのもうひとつの重要な場所が「コールドルーム」。蒸し暑い沖縄の気候を考慮し、6〜8℃に設定された部屋はクールダウンに必須だ。
「沖縄は風がぬるいので、コールドルームは外気浴代わりという位置付けですね。外でととのうのはちょっと難しくて、水風呂に入った後にコールドルームで“ととのえ”るという流れがベストだと思います」
“ととのえ”ながら、ビーチへの行き来も

TOTONOE AREAから見る天浜のビーチには、もちろん眺めるだけでなく実際に行くこともできる。晴れ渡った日には沖縄の太陽を存分に浴び、海を感じた後にサウナで“ととのう”という贅沢で特別な時間も過ごせるのも大きな強みだ。

サウナも海も堪能したほのんちゅの感想からは「どこを切り取っても映える」というパンチラインが飛び出した。
「ロケーションがとにかく良いという印象が強いです。西海岸のこの景色を見ながら入れるのはアガりますね。全体的にはサウナも水風呂もまとまっていて割とコンパクトな作りですが、サウナ室の中はすごく広く設計されてるし、とても満足度は高いです!」

ちなみに、プライベートでティーダサウナに訪れていたら、どんな風に楽しむか聞いてみると…
「私は100℃のティーダサウナが好きだったので、そちらを3セット。メディテーションサウナの方は最初と最後に1セットずつ入って、5セットはいきますね。それだけいけるのは、やっぱり10℃の水風呂があるから。ここはかなりポイント高いです」
沖縄だからこそサウナ!

ただでさえ暑い沖縄で、なぜわざわざサウナでさらに熱い思いをしないといけないのか…と感じる人も少なからずいるかもしれない。
が、サウナで“ととのう”体験を一度でもすると、少し考えは変わるはずだ。しかも、今回紹介したThida SAUNAのような絶景・非日常的な空間で堪能することができれば、サウナへのイメージはまた違ったものになる可能性が高い。

サウナ愛を隠さないほのんちゅも「沖縄はサウナに向いていると思うんですよね」と強調しつつ、以下のように続けた。
「沖縄は湿気がすごいので、体の中に熱がこもっちゃうんですよね。サウナのルーティンをすることで熱を放出できる部分もあります。熱くて入ってられないというイメージもありますが、今じわじわと沖縄でもサウナが増えているので是非行ってみてほしいです」
Information

- Thida SAUNA
■サウナスペック
・サウナ室①
ティーダサウナ…温度:90~100℃ / 収容人数:16人
ドライサウナ / 対流式(ストーン) / 電気 / TV無・サウナ室②
メディテーションサウナ…温度:80~90℃ / 収容人数:10人
ドライサウナ / 対流式(ストーン) / 電気 / TV無■水風呂スペック
水温:10℃ / 収容人数:8人■COLD ROOM
温度:6〜8℃ / 収容人数:6人
・セルフロウリュ◯
・アウフグース×
・外気浴(ベンチ:8席)〇
・休憩スペース(ととのいスポット)◯
・ウィスキング×
・ミネラルウォーター◯
・更衣室〇
・シャワー室〇(シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤー)
・タオル(バスタオル、フェイスタオル各1枚無料レンタル)
・服装:水着、ポンチョ(有料レンタル有)- 住所
- 〒904-0322
沖縄県中頭郡読谷村波平2350 - 電話番号
- 098-957-1100
- 予約
- 不可
- 営業時間
- 12:00〜21:00(年中無休)
- 料金
- 平日:2,000円 / 休日:2,500円
- 駐車場
- 約70台(無料)
- HP・SNSのURL
- HP
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