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「今年の呪いは無差別に…」沖縄発!ホラードラマ×お化け屋敷の連動プロジェクト第3章始動「続・疫(えやみ) -生贄-」

沖縄の夏を恐怖で染める、あのプロジェクトが帰ってきた。2025年の新作タイトルは「続・疫(えやみ) -生贄-」。
ドラマとお化け屋敷、二つの恐怖が交差する沖縄発のホラープロジェクトが今年で3年目を迎える。
制作陣が「今年は一番怖いかも」と語る今作は単なる続編ではない。関わったすべての人を巻き込む、かつてない恐怖体験を突きつけ、ドラマを観た人も、お化け屋敷に入った人も、もう“無関係”ではいられない…。
その仕掛け人である、番組制作担当のネクストヒーローズ沖縄・翁長大輔氏と、お化け屋敷担当のシーズ琉球ライブ・西田史生氏に、プロジェクトの核心を聞いた。

目次
「3年寝かせて、いよいよできるかなと」

この異色のプロジェクトが生まれたきっかけは、番組制作を手掛ける翁長氏のシンプルなアイデアだった。
「うちがドラマ制作をしてる会社だったので、ホラードラマとお化け屋敷を連動させたら面白いことが生まれるんじゃないか」、そう考え、お化け屋敷制作を手掛ける西田氏に話を持ちかけたのがすべての始まりである。
しかし、そのアイデアはすぐに大きな壁にぶつかる。企画が動き出した直後、世はコロナ禍に突入。「コロナ中にお化け屋敷はさすがに厳しい…いうことになり」、企画は実に3年間もの間、眠りを強いられることになった。
そして2023年、満を持してプロジェクトが動き出す。この話を持ちかけられた西田氏は当時を振り返り、「お化け屋敷自体を進化させるのは別に悪いことではない。新しい形が作れれば素晴らしいこと」と、すぐに快諾したという。
異なるフィールドで活躍してきた二つの力が、沖縄のエンタメを動かすために一つになった瞬間だった。
「子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、みんなで楽しんでもらう」

このプロジェクトのお化け屋敷は、ただ来場者を怖がらせるだけではない。西田氏が最もこだわるのは、特定の年齢層に絞らない、誰もが楽しめるエンターテインメントとしての在り方だ。
「近年の怖いお化け屋敷は、どうしても需要が地方だと限られてしまう。そうではなく、夏休みのこの時期に、子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、家族みんなで来て楽しんでもらうことを目指しています」
その思想を体現するのが、来場者が自ら恐怖のレベルを選べる「恐怖度選択型」のシステムだ。これならホラーが苦手な人でも、絶叫したい人でも、自分に合ったレベルで物語の世界に没入できる。
さらに、演出面では「逆に昔ながら的なところを残しています」と語る。お墓やお地蔵さんといった、日本人が古来から抱く恐怖の原風景をあえて残す。それは、近年の刺激の強いホラーとは一線を画す、気配や雰囲気でじわじわと怖がらせる伝統的な手法への回帰でもある。懐かしくも新しいその恐怖は、世代を超えて楽しめる大きな要因となっている。
「このドラマを見た瞬間に、皆さんにも呪いが降りかかる」

お化け屋敷と連動するドラマシリーズも、年々その恐怖を増している。シーズン1では「ナヒヤサマ」という呪いの根源が描かれ、シーズン2ではそのドラマの制作陣に呪いが降りかかった、という構成。そして今作、シーズン3のテーマは「生贄」。その呪いは、ついに画面の向こう側へとあふれ出す。
翁長氏によれば、今回の呪いは「無差別」だという…。
「お化け屋敷に行った人、その話を聞いた人、もうこのプロジェクトに関わる全ての人たちに無差別に降りかかる。だから、このドラマを見た瞬間に皆さんにも呪いが降りかかるように作ってあります」と少し含みのある笑顔で語った。
それはまるで、見た者を決して逃さない呪いの連鎖。
もはや物語はフィクションの世界に留まらない。この記事を読んでいるあなたも、もう無関係ではいられないのだ…。
制作の舞台裏は…

高いクオリティを誇る本プロジェクトだが、その制作の裏側は壮絶だ。限られた予算の中で作品を生み出すため、制作チームは知恵と体力を絞り、過密なスケジュールで撮影に臨む。
「予算も限られているので、僕が毎朝ケータリングを作って現場に持って行っていました」と翁長氏は驚きの事実を明かす。プロデューサー自らがスタッフ全員の食事を賄うほどの徹底したコスト管理。
こうした苦労を乗り越えられるのも、「気の知れた家族みたいなスタッフ」という強固なチームワークがあってこそだ。厳しい環境が、逆にチームの結束を強め、作品の熱量を高めている。
「夏は『疫(えやみ)』で怖がってもらう、というムーブメントを作りたい」

ドラマとお化け屋敷の連動。しかし、両者が目指すのは単なるコンテンツの連携ではない。
「ドラマを見て怖かったね、お化け屋敷が超怖かったね、というそれぞれの体験が一つにまとまっているのがこのプロジェクト。僕らが作りたいのは、『夏は疫(えやみ)で怖がってもらう』というムーブメントそのものなんです」と翁長氏は強く語った。
3年目を迎え、そのムーブメントは着実に沖縄に根付き始めている。「ドラマも見ました、というお客さんがいらっしゃる」と西田氏も手応えを感じており、「今年もやるんですか?」という声が何よりの原動力になっているという。
西田氏は「今までやってきたお化け屋敷ではない、新しいお化け屋敷」への挑戦を続け、翁長氏も「毎年の恒例行事として続けていける仕組みを作りたい」と先を見据える。沖縄の夏の風物詩となるべく、彼らの恐怖の探求は、まだ終わらない。
沖縄ホラープロジェクト2025「続・疫(えやみ) -生贄-」概要
【ドラマ放送】
「続・疫(えやみ) -生贄-」2025年7月12日(土)~2025年8月9日(土)
毎週土曜午後4:30~ ※5週放送
【お化け屋敷】
タイトル:恐怖度選択型お化け屋敷『疫(えやみ)~恐怖の生贄~』
実施期間:2025年7月19日(土)~ 2025年8月31日(日)
午前10:00~午後9:00(最終入場午後8:30)
場所:イオンモール沖縄ライカム 3F イオンホール
入場料:大人(中学生以上)1,000円 子ども(3歳~小学生)600円
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