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全長5,000m!?南の島の洞くつ探検!沖縄の「玉泉洞」約30万年の時間経過した鍾乳洞”未公開エリア”で夏期限定ツアー開催

日に日に暑さが増し、太陽が本気を出してきていよいよ夏本番。今年の夏休みは、家族で沖縄の洞窟探検に繰り出してみるのはどうでしょうか?
沖縄本島南部にある「おきなわワールド」では、2025年7月19日(土)~9月30日(火)にて、夏限定のアクティビティ「南の島の洞くつ探検」が開催されます。このツアーでは、全長5,000mという国内最大級の大きさを誇る鍾乳洞「玉泉洞」の、普段は立ち入ることができない「未公開エリア」に踏み入ることができます。もちろん専門のインストラクターも同行。途方もない時間の積み重ねが作り出した洞窟を五感で感じられる“本物の冒険”を味わえます。
目次
30万年かけて造り上げられた神秘の洞窟

沖縄にはサンゴ礁由来の琉球石灰岩にできた鍾乳洞がたくさんあり、景観には他の地域との大きな違いがあります。その中でも玉泉洞は、なんと全長5,000mとなっており、日本国内でもトップクラスの大きさ。約30万年もの時間経過によって形成された鍾乳洞には、100万本以上もの鍾乳石があると言われています。
鍾乳石は、石灰岩に雨水がしみ込んで、水に溶けた石灰成分が再び固まってできる自然の芸術作品。玉泉洞では、真っ白で美しい鍾乳石から、見る人を圧倒するような大きな鍾乳石まで、さまざまな形や色の鍾乳石を見ることができます。普段、一般公開されている観光エリアは玉泉洞の約890mだけ。残りの4,000m以上は、貴重な研究エリアとして大切に保存されています。
この夏に開催される「南の島の洞くつ探検」では、その未公開エリアに入ることができるんです。
洞窟の中は外より涼しい!普段見かけない不思議な生き物に会えるかも?

洞窟の中は湿気が高く、じめじめして蒸し暑いかも…と懸念する方もいるかもしれません。しかし、そのイメージに反して玉泉洞の中の気温は、1年を通しておよそ21℃くらいで、外よりも過ごしやすいんです。地下を流れる川の水温も約18℃と、冷たすぎず、ひんやりと気持ち良いくらい。水の中を進んでいくのは、楽しく涼しい体験になるでしょう。
また、洞窟の中には普段私たちが見ることのできない、ちょっと不思議な生き物たちのすみかでもあります。玉泉洞には、絶滅の危機にひんしているオキナワコキクガシラコウモリや、クロイワトカゲモドキといった、沖縄ならではの珍しい生き物たちがひっそりと暮らしています。運が良ければ、探検中に彼らと出会えるかもしれません。
大自然の中に身を置くことで五感が研ぎ澄まされる「ケイビング」

今回のツアーで行う「洞くつ探検」は「ケイビング」というアクティビティになります。ケイビングとは、未開の洞窟を探検するスポーツのことで、ただ洞窟の中を歩くだけではなく、時には狭い場所を這って進んだり、水の中に入ったり、ロープを使って登り降りしたりすることもあります。
そしてケイビングの最大の魅力は「リアルな冒険」を体験できること。暗闇の中、ヘッドランプの明かりだけを頼りに進むことで、普段は使わない五感が研ぎ澄まされていくのを体感できます。岩の感触、水の音、光の量、洞窟の匂いなど、自分の身体を洞窟の中に置くことで感じられる要素は数えきれないほどあるでしょう。
地球の奥底に広がる神秘的な世界に触れることで、自分自身の存在と自然の壮大さとのコントラストを深く感じ取る体験は、洞窟に入る前と後で大小問わず何かしらの変化をもたらすことになるはずです。
手ぶらでもOK!参加のしやすさ、アクセスの良さも魅力

初めての洞窟探検に不安を感じる人もいるかもしれませんが、このツアーでは経験豊富なケイビングインストラクターが、参加者の安全をきちんとサポートしてくれます。子どもから大人まで、家族みんなで楽しめるようにツアールートを工夫しており、体力に自信のない方でも参加できます(これまで80歳の方が参加したことも!)
さらに、探検に必要な服やウォーターシューズ、バスタオルなども用意されているので、手ぶらで気軽に洞窟での冒険を楽しむことができます。那覇市内から車で約30分と、アクセスも良いので、沖縄旅行の計画に組み込みやすいのもポイントの1つでしょう。
沖縄の鍾乳洞の秘密

最後に、沖縄の鍾乳洞がなぜこんなにも多いのか、そして特徴的なのか、少しだけ学術的な視点から見てみましょう。
沖縄の基盤となっているのは、主に「琉球石灰岩」と呼ばれる岩石です。はるか昔、沖縄地域がまだ温かい海に覆われていた時代に、サンゴや貝殻などが積み重なってできた石灰質の堆積物(たいせきぶつ)が固まってできたものです。つまり、沖縄の島そのものが、サンゴ礁から生まれたと言っても過言ではありません。
水に溶けやすい性質を持つ琉球石灰岩は、雨水が空気中の二酸化炭素を吸収した酸性の水により溶けていきます(溶食作用)。何万年、何十万年という長い年月をかけて溶食作用が繰り返されることで、複雑な形をした鍾乳洞が形成されていきます。

また、沖縄の亜熱帯気候も鍾乳洞の形成に影響を与えていて、豊かな雨量と温暖な気候が石灰岩の溶食作用を活発にし、鍾乳石の成長を促します。玉泉洞で見られる純白の鍾乳石は、不純物が少なく、非常にゆっくりと成長した証拠でもあります。
沖縄の鍾乳洞は、サンゴ礁が作り出した琉球石灰岩と、長い年月をかけた水の作用、そして沖縄の独特な気候が織りなす、地球の時間と神秘が詰まった場所と言えるでしょう。
今年の夏は、バーチャルでは味わえない“本物の冒険”へ。沖縄の神秘的な地下世界で、家族みんなの最高の思い出を作りましょう!
Information

- 玉泉洞(おきなわワールド)
期間:2025年7月19日(土)~9月30日(火)
開催地:おきなわワールド
時間:【7月・8月】10:00・14:00(1日2回)
【9月】平日10:00/土日祝10:00・14:00
料金(税込):大人(15才以上)7,000円 /小人(6才~14才まで)5,000円
※料金に含まれるもの:ガイド料・保険料・シャワー室利用・コインロッカー使用料・レンタル装備(つなぎ、ウォーターシューズ、ヘルメット、軍手、ヘッドランプ、バスタオル)
参加条件;6才以上 (9才以下は1名につき保護者1名同伴必須)
所要時間:約2時間30分
お申込み方法:完全予約制(体験前日17:00までにWeb予約)- 住所
- 〒901-0616
沖縄県南城市玉城前川1336 - 電話番号
- 098-949-7421
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- 公式WEBサイト
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