公開日
OKITIVE編集部

OKITIVE編集部

末吉良丞は語っていた「夏に優勝する高校が一番強い。沖縄尚学がその名に恥じない存在になる」二枚看板で制した歴史的快挙

目次:沖縄尚学甲子園優勝!二枚看板で制した歴史的快挙
・「夏に優勝する高校が一番強い」夏の甲子園初優勝の意味
・沖縄尚学 栄光への道
・怪物左腕・末吉良丞 勝負所で光る“千両役者”
・覚醒の右腕・新垣有絃 春の悔しさを力に変えた
・上級生の覚悟と意地
・二枚看板の系譜 1999年春との共通点
・沖縄を包んだ「沖尚フィーバー」
・沖縄尚学の夏、沖縄野球の未来へ―新時代の幕開け

別記事:沖縄尚学が誇る最速150キロ左腕「末吉良丞」
別記事:春とは別人…“シャイな男”が見せる快投乱麻!「新垣有絃」
別記事:「すごい勉強になる」キングス桶谷大HCが唸ったワケ…
別記事:「バッテリーから始まる守備」で甲子園30勝を…

覚醒の右腕・新垣有絃 春の悔しさを力に変えた

沖縄尚学のキーマン「新垣有絃」とは何者か?春とは別人…“シャイな男”が見せる快投乱麻!夏の甲子園で初の決勝進出に貢献

もう一人の主役が、右腕の新垣有絃だ。

春のセンバツでは横浜との2回戦で先発を任されたが、いきなり死球と安打を許し、続く打者に3ランを浴びてわずか1回で降板。「悔しさだけが残った」というデビュー戦は、本人にとって忘れられない経験となった。

しかし、この夏は別人だった。沖縄大会準決勝・興南戦で先発すると、被安打2・1失点の好投でチームを決勝に導き、自信を取り戻した。大会を通じて磨き上げた切れ味鋭いスライダーと直球は威力を増し、甲子園では打者を翻弄する武器となった。
特筆すべきは準決勝・山梨学院戦。強打を誇る相手に序盤リードを許す苦しい展開で、途中から登板。約3万6000人の観衆が見守るなか、3回1/3を投げて無四死球・5奪三振の快投。重苦しいムードを一変させた。直後に野手陣が逆転に成功し、勝利投手となった新垣は「春の悔しさを夏で晴らせた」と語った。

比嘉公也監督は「新垣が成長してくれたことが優勝につながった」と称え、「準決勝の興南戦での先発経験がターニングポイントだった」と振り返る。確かに、この夏の新垣はマウンド上で弱気な姿を見せなかった。ストライクゾーンを大胆に攻め、140キロ台半ばの直球とスライダーを自在に操る姿は、春とは別人のようだった。

普段はシャイで、取材時も緊張して口数が少ない新垣。しかしマウンドでは別の顔を見せる。宜野座恵夢捕手が「目つきが変わった」と語るように、試合中は冷静かつ力強い眼差しでミットを見据えた。

野手陣の比嘉大登は「二人の投手に助けられるだけでなく、上級生も支えていこうと話し合っていた」と語る。二年生ながらチームに安心感を与える投球は、末吉との“二枚看板”の完成を意味していた。

▶「沖縄尚学のピッチャー「新垣有絃」とは何者?春とは別人…“シャイな男”が見せる快投乱麻!夏の甲子園で初の決勝進出に貢献」

OKITIVE公式インスタグラムはこちら!
OKITIVE公式インスタグラムはこちら!

あわせて読みたい記事

あなたへおすすめ!