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【沖縄のお盆】2025年の旧盆は9月4日〜9月6日!ウンケー・中日・ウークイの準備と流れを解説
目次:【沖縄のお盆】2025年の旧盆は9月4日〜9月6日!
・沖縄のお盆(旧盆)に必要なもの・買い物リスト
・先祖を迎える日「ウンケー」(9月4日)
・9月5日「ナカヌヒー(中日)」の過ごし方
・ウークイ(9月6日)はお盆最終日!ご先祖さまが還る日です
・沖縄旧盆用語集
ウークイ(9月6日)はお盆最終日!ご先祖さまが還る日です
お盆(旧盆)の最終日9月6日(土)「ウークイ」は、3日間滞在した先祖があの世(グソー)に還る日です。
この日もウンケーやナカヌヒーと同じく朝からお茶や食事などをお供えして、晩にはウークイ(御送り)を行います。
ウークイはできるだけ遅い時間がいいとされていますが、家族の翌日の予定などを相談したうえで、夕方以降に行うのが一般的となっています。
〜ウークイのお供えもの〜
ウークイでは三度の食事に加えて、「ウサンミ」という沖縄の重箱をお供えします。
お餅や沖縄のおかずが入っていて、手作りする家庭もあれば、事前に注文したり、スーパーで購入して用意することもあります。

ウークイの儀礼では最後にウチカビを焚くため、お重の上にウチカビを添えます。
「ウサンミ」の作り方やウークイの詳しい準備についてはこちらの記事をご確認ください。
〜ウークイで必要なもの〜
□ ウチカビ(あの世のお金)
□ カビバーチ(ウチカビを焚きあげる容器)
□ クワズイモの葉やアルミホイル(お供えものを包む)
□ 金属製のトング(ウサンデーやウチカビを掴む)
〜仏壇・門前での儀式〜
いよいよウークイの準備を進めます。
まずは仏壇を拝み、ウチカビを焚く儀式を行います。

1. 主人(ムートゥヤー/ムチスク)は、ヒラウコーを二枚(12本)立て、「家族一族全員で、ご先祖さまをおもてなしすることができました。」と感謝のことばを唱えます。
親族全員が、ヒラウコー半分(3本)を立てて、ご先祖さまに感謝の気持ちをお伝えします。
この際、それぞれ名前と干支もお伝えします。
2. 全員がヒラウコーを立て終えたら、主人はご先祖さまに日ごろの守護の感謝と子孫繁栄を願います。(祈りの言葉をグイスと言います)
また、集った全員が手を合わせて「来年もいらしてくださいね。」と祈ります。
供えた重箱料理から二、三品を取り出して、ひっくり返しておかずの上の方に重ねます。
ご先祖さまに「ウハチ(お初=最初のおかず)」を差し上げるというものです。
3. 次にウチカビを焚き上げます。まず主人がウチカビを焼き、燃えつきたらカビバーチというウチカビを焚きあげる容器の中で、仏壇にお供えしていたお酒をかけていきます。
このとき、ウチカビの炎が青く光ると、ご先祖さまに感謝の気持ちが通じているといわれています。
続いて家族や集った一族の順でウチカビを焼いていきます。それぞれ三枚ずつ焼き上げるのが一般的です。
4. 最後に仏壇のお供えものをおろして、カビバーチの中にお花、お茶、ウハチ(最初のおかず)、ソーローメーシ、ミンヌク、香炉のヒラウコーを入れていきます。
*グイス(祈りの言葉)の意味を知ろう*
「本日はウークイの日となりました。三日間、私たちのおもてなしを受け取ってくださりありがとうございます。
本日のお供え物、お土産をお受け取りいただき、あの世でも、私たち子孫をお見守りいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
そしてまた来年もお越しください。」
仏前での拝みが終わったら、続いて家の外の門前でお見送り(ウークイ)をします。
焚いたウチカビやウハチなどを入れたカビバーチは門前まで持って行ってください。ヒラウコーも使います。

まずは主人がヒラウコーを二枚をお供えし、「盆のおもてなしを滞りなく済ませました。お土産に御馳走とウチカビをお持ち帰りください。」と祈ります。
集った一族・家族全員も合掌して「来年もいらしてくださいませ。」と唱えて、ご先祖さまを見送ります。
カビバーチの中のお供えものをクワズイモの葉やアルミホイルに包み、そのまま翌日まで門前まで置くのが昔からの風習です。
また、ウークイの儀式を終えたら、仏壇のお供えものや飾りつけをその日のうちに片付けるのが先祖への礼儀とされています。
ウークイの夜は、地域の青年会などが道ジュネーと言われるエイサーを披露します。
こちらも旧盆の風物詩!ぜひチェックしてみてください。

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