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沖縄移住で日本最南端の有人島・波照間島へ。世界を旅した43歳が見つけた「自然と生きる暮らし」
東京から沖縄本島の那覇まで南西に約1,600km、那覇からさらに南西に約400~500km離れた場所に位置する八重山諸島は、石垣島を中心とした12の有人島と多くの無人島から構成されています。
この連載『教えて島暮らし〜沖縄移住者の声〜』では、石垣島を中心に八重山諸島の島々に暮らす移住者から「島暮らし」のリアルな体験談や思いを紹介していきます。
今回は、 大阪から波照間島に移住して6年目の聖子(しょうこ)さん 43歳 を紹介します。
波照間島は、石垣島から高速船で約60分〜90分(天候や海上の状況により)、日本の有人島としては最南端に位置する穏やかな小さな島です。波照間ブルーと称される波照間島の海は、いく層にも重なる青色が心を震わせる美しさです。
目次
サトウキビの収穫をきっかけに波照間島に移り住む
Q:名前と年齢を教えてください。
A:聖子(しょうこ) 43歳 です。
Q:出身地はどこですか?移住して何年目になりますか?
A:神戸生まれの大阪育ち。最初に波照間に来たのが9〜10年前くらいで、サトウキビの収穫の時期に毎年来ていました。住みだしてからは5、6年くらいだと思います。
Q:家族構成を教えてください。
A:元々パートナーと暮らしていましたが3年半ほど前にパートナーが亡くなってしまい、現在はひとりです。
自由な働き方で好きな仕事を続ける
Q:お仕事は何をしていますか?
A:いろいろです。お昼までは飲食店で働き、個人ではタイ古式マッサージ、シンギングボウルという楽器を使ってサウンドセラピーを提供しています。
冬はサトウキビの収穫にも行きます。島の人に頼まれればお手伝いをしたり。あとは空いた時間に島の自然のものを使ったアクセサリーや雑貨を作って島の雑貨屋さんなどに置いてもらっています。
波照間にはハマシタンという天然記念物の木々があり、決して折ったりせずに、自然に落ちたハマシタンの流木を拾い、手作業で磨き上げます。ハマシタンの流木は丁寧に磨くとツヤが出てとってもキレイなのです。磨いたハマシタンをアクセサリーや雑貨にしています。あとは月桃という植物で染め物をしたりしています。
Q:お住まいはどうしていますか?
A:たまたま空き家が出たのをサトウキビ農家さんに紹介して頂き、一軒家を借りています。
Q:移住した理由を教えてください。
A:元々は海外のいろんな国を旅していたのですが、その中で知り合った日本人の方たちから日本の全国各地で季節のお仕事があることを知り、主に畑仕事をいろんな場所でしていたのですが、その流れで波照間のサトウキビの収穫をするようになり、何年か通っているうちに気づいたら住んでいました。
海や自然が好きなのと、島の人たちがとても親切で居心地が良かったので自然と住むようになりました。
Q:島の魅力を教えてください、それはなぜですか?
A:海がきれいなところ。いろんな島にも行きましたが波照間の海は初めて見たときびっくりするぐらい綺麗だと思いました。そして波照間に来て、海の中の世界もとっても美しくてこんなにキラキラしていて、たくさんの生き物が生息していて生命力があることを知りました。夕日や星空もキレイです。そしてそれがいつでも好きなときにすぐに見に行けるのは魅力的です。何度見ても飽きることがない。あとは潮の満ち引きで生活があること。潮が引けば貝などを採りに行ったり、自然のサイクルの中で生きていることが当たり前に生活の中にあることが素敵だなと思いました。あとは夜が静かなこと。静かな中にも生き物や植物の気配を感じるのが好きです。
Q:移住してよかったことを教えてください。
A:海にすぐに行けること。パッションフルーツやバナナ、パパイヤ、ドラゴンフルーツなど南国フルーツや魚を島の人から頂いたり。とっても嬉しいです。島にある自然のもので物作りしたり、好きなことができること。
Q:移住して困ったことはありますか?
A:なかなか友だちや会いたい人に会いに行けないこと。たまに寂しく思います。
Q:地域の行事に参加していますか?
A:しています。若い人が少ないので大変ではありますが神行事は好きです。自然の中でお祈りをすると、とても神聖な気持ちになります。
Q:島の医療はどうですか?
A:大きな怪我などをしたら怖いなとは思います。診療所の先生は親切で丁寧に対応してくれますが、やっぱりどうしても石垣の病院に通わないといけない人もいますし、そういう面では不便で大変だなと思います。
Q:本土に帰ることがあればどのくらいの頻度で帰りますか?
A:年に1度くらい。
Q:買い物はどうしていますか?
A:島の売店にも行きますし、石垣に行った時にまとめ買いをしたり、たいていのものはネットで手に入ります。不便と感じたことはないですが、やっぱり食材などは売店だと高いなと感じます。
今後の目標や、やってみたいことを聞いてみました。
「せっかく島の自然のもので物作りをしているので、いつか雑貨屋さんなどできたらなと思っています。自分で作ったものを自分で販売してみたいです。ワークショップもしてみたい!ゆっくりゆっくりな性格なので、気長に進めていけたらと考えています」
聖子さんが世界を旅してたどり着いたのは、自然体で暮らせる波照間島でした。波照間ブルーと称される美しい海に囲まれ、心優しい島人と共にある穏やかな暮らし。パートナーとのお別れも、波照間島の自然が聖子さんをそっと包み込み、癒しているように感じました。聖子さんが、ハマシタンの木や自然について話してくれる時、その声には確かな意思と静かな力強さが宿っていました。これから、ゆっくりと、やってみたいことを自然体で叶えていけると良いですね。
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