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ぐしけんさん

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「これ、俺の友達だよ!」具志堅用高さんが40年の歴史を持つ沖縄銘菓・紅いもタルトの聖地に潜入!

沖縄のレジェンド・具志堅用高さんが、まだ知らない沖縄の魅力を再発見する「ぐしけんさん」。今回は県産紅芋を使った沖縄銘菓・元祖紅いもタルトの誕生秘話を聞きながら、製造工程の見学、さらには手作り体験まで大満喫!

沖縄土産の定番中の定番といえば、やっぱり紅いもタルトだよね。あの鮮やかな紫色のお菓子を見たことがない人は、もうほぼいないんじゃないかな。でも、その誕生の裏に、こんなにドラマチックなストーリーがあったなんて、知ってた? 今回の「ぐしけんさん」は、その答えを求めて恩納村の御菓子御殿へやってきたよ。

目次

「日本一ってソフトクリームじゃないの?」まさかの全力ハズレ連発!

さっそく気になるのは、御菓子御殿がなんと「日本一」を獲得しているという話。ゆりボブちゃんが「なんかの日本一になったって聞いてますよ」と振ると、ぐしけんさんが自信満々に「紅芋のソフトクリーム!」と答えた。……ブッブー、不正解。
「違います」と店長の比嘉さん。
「え、じゃあ紅芋タルト!」と今度こそとばかりに食い下がるぐしけんさん。
「……違います」
「なんでこんな堂々と!」というゆりボブちゃんのツッコミで大爆笑。ぐしけんさんのノー根拠な自信、最高すぎる。
正解は、旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ観光土産施設100選」の観光土産施設部門で、なんと7年連続1位を受賞しているということ。商品ではなく施設としての評価というのがポイントで、ぐしけんさんも「商品じゃないんだ」と苦笑い。でも、7年連続って本当にすごいよね。1回取るだけでも大変なのに。

「なんで芋にまで色をつけるの?」紅いもタルト誕生の知られざる苦労話

御菓子御殿は1979年(昭和54年)に読谷村伊良皆で創業。当時は「ポルシェ洋菓子店」という名前で、ドーナツやチョコレートケーキなどを販売していたんだって。
その後、1980年代半ば 読谷村商工会から「全国で村おこし事業が流行っているから、読谷の特産品である紅芋を使ったお菓子を作ってほしい」という依頼が来たんだ。
でも、当時は紅芋を使ったお菓子なんてほぼ存在しなかった。社長自身も「どうやって作ったらいいかも分からなくて、何度も断ってたんですけど、商工会の局長がずっとお願いしに来るもんですから、だったらやってみますって」と振り返る。その粘り強い熱意に押されて、ついに挑戦を決めた。

当時は紅芋農家も少なかったんですが何とか協力を得てお菓子を作ることができました。今度は別の壁にぶつかったそうです。本土の物産展に出店すると、「紫は食べ物の色じゃない」と言われてなかなか信じてもらえなかったんだって。次の物産展では「本物の芋を蒸かしたやつを持って行って、この紫の芋で作ったんですよと説明したら、なんで芋にまで着色するのって言われた」と社長。
当時の本土の人たちからすれば本当に不思議だったんだろうね。紫色の食べ物って、今でも少ないもんね。
それでもあきらめず、飛行機の機内茶菓子として採用されたり、バスガイドさんが観光客に紹介してくれたりと、地道な積み重ねを続けること約10年。ついに全国区のヒット商品へと成長したんだ。

できたて温かい紅いもタルトに「俺の友達だよ、これ!」

歴史の話が盛り上がったところへ、社長が工場でできたばかりの紅いもタルトを持ってきてくれた。「包装したばかりなので、まだ温かいですよ」という言葉に、ぐしけんさんのテンションが一気に急上昇。「もう、早く食べたいよ!」と待ちきれない様子で、2人でいただきます。
一口食べたぐしけんさんの第一声は、「これ、甘みがちょうどいい。ほんとに、俺の友達だよ!」。
「友達認定、出ました!」とゆりボブちゃんが笑う。サクサクの生地に、しっとりとした紅芋ペースト。甘すぎず、自然な甘みがたまらないんだよね。この日は工場でできたての状態で食べられて、本当にラッキーだったね。
お店の隣にある工場では、1時間あたり約2,500個の紅いもタルトを製造しているという。1日でなんと最大2万5千個! 昔は4人の手作業で1日に1万2千個作っていたそう。
工場見学ではガラス越しに製造ラインを眺めた。機械が規則正しく、リズミカルに動く様子は、時間を忘れて見入ってしまうほど。ぐしけんさんもじっくり観察して、タルトの巻き回数をめぐって社長と「5回!」「いや4回半!」とほのぼのした議論を繰り広げていた。

左利きのぐしけんさん、絞り袋と格闘!「ひどいぐらい下手くそです」

工場見学のあとは、いよいよお楽しみの手作り体験! 案内してくれるのは、友利さん。景色のいい体験スペースで、ぐしけんさんが紅いもタルト作りに挑戦した。
まず生地を指で伸ばしていく工程はなかなかスムーズ。「柔らかい」と言いながらも上手に仕上げて、「できたよ」と得意げ。

次が難関、絞り袋で紅芋ペーストを絞り出す工程だ。友利さんが手本を見せてくれると、均等にきれいな渦巻き状が5巻き。ぐしけんさんも「これは難しいと思いますね」と見ながらつぶやいていた。

そして実際に挑戦してみると……なんと逆方向に絞り始めてしまった! ぐしけんさんは左利きなので、絞る方向が自然と逆になってしまったんだ。これにはゆりボブちゃんも「え、すごい。うわ、大胆!」と目を丸くする。

「ごめんなさい、下手くそです。びっくりするぐらい下手くそ」とゆりボブちゃん。「ひどいぐらい下手くそです!」と大笑い。
方向を変えて再挑戦すると、少しずつ形になってきた。友利さんが優しく「皆さんこんな感じで個性が出るので」とフォローしてくれたのが、ますますジーンとくる。

最終的に4個作り上げたぐしけんさん。最初より最後のほうが明らかに上達していて、努力の過程がちゃんと見えるのが微笑ましかった。

紫色の麺が登場!恩納村の海を見ながら紅芋つけ麺をいただきます

手作り体験のあとは、敷地内にある展望レストラン美ら海(ちゅらうみ)へ。恩納村の青い海を一望できるこの場所で、紅いもつけ麺をいただいた。
テーブルに運ばれてきたのは……紫の麺!ゆりボブちゃんが「待って、紫色だよ、麺!」と驚きの声を上げた。
これは小麦の麺に紅芋を練り込んだ自家製の紅芋つけ麺。さらに、もちもちとしたコシを出すために生地に山芋も練り込んでいるというこだわりっぷり。食べてみると「うまい! コシもありますね」とぐしけんさんが思わずうなりました。
上に乗っているのは、地元・恩納村で採れた海ぶどう。プチプチした食感と紫の麺の組み合わせが「合う! 合いますね」とぐしけんさんのお墨付きをもらった。ほんのりと漂う紅芋の甘い香りも食欲をそそって、最高のランチになったみたい。

「船の形から紅芋を運んできたイメージです」ぐしけんさんの解説が斜め上すぎた

食事のあとはデザートタイム。さっき自分で作った紅いもタルトが焼き上がって登場した。ぐしけんさんの作品、正直なところ形はかなり……個性的。でも、そこはさすがぐしけんさん。
「これ、私が作ったのはですね、この船の形から、紅芋を運んできた。これから完成していくんです、手作りのね」
……なるほど!? 思わず笑いながらも「言われてみればそう見えるかも」と妙に納得してしまうから不思議だよね。

沖縄の日常に溶け込むお菓子御殿の魅力

ぐしけんさんが「俺の友達」と言ってやまない紅いもタルト。その友達がどんなふうに生まれて、どんな苦労を乗り越えてきたか、今回の訪問で初めて知った人も多いんじゃないかな。今度沖縄土産で紅いもタルトを手にするとき、きっとちょっとだけ違う気持ちで食べられると思うよ。

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