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くらしと経済編集部

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社会的課題解決への扉を開く、「スマートロック」

小林
こんにちは。小林美沙希です。
皆さんは、自宅の鍵を無くして慌てた経験はありませんか?
今日は、そんな不安を解消してくれる新技術「スマートロック」に関するお話です。
野村証券那覇支店支店長の北田敦司さんに伺います。宜しくお願いします。

北田
宜しくお願いします。

小林
スマートフォン、スマートウォッチ、などは聞いたことがありますが、「スマートロック」とは初めて聞きました。

社会的課題解決への扉を開く、「スマートロック」

北田
「スマートロック」とは、スマートフォンのアプリなどを使って開け閉めできる鍵のことをいいます。
通信機器を備えているので、近づくだけで自動で開け閉めできたり、外出先から遠隔操作ができる、などの機能があります。
種類によっては「この時間だけ鍵を開ける」「特定の人だけ部屋に入れることができる」など細かい設定をすることも可能です。

小林
取り付け工事が不要なのも便利ですね。

北田
このスマートロックですが、住宅に取り付けることで、様々な業者にメリットが期待できます。

小林
どのようなメリットがあるのでしょうか。

社会的課題解決への扉を開く、「スマートロック」

北田
指定の時間だけロックを解除する機能を使えば、不在時でも配達員が部屋の中に宅配便を届けることが出来ます。
いつ来て、ちゃんと部屋を出たのかも、スマートフォンで確認できるので防犯上の心配もありません。
さらに、不動産業者も、部屋の内見に担当者が立ち会う必要が無く、依頼者だけで部屋を見る「セルフ内見」を行う事も可能です。

小林
スマートロックの特徴がうまく活かされているんですね。

社会的課題解決への扉を開く、「スマートロック」

北田
最近では、活用の幅はさらに広がっていて、最新式のカーシェアリングサービスでは、スマートフォンを使用したキーで車を開けることができるようになっています。
このような仕組みは「バーチャルキー」と呼ばれ、欧米諸国で普及が進んでいます。
搭載した車の販売台数は、2022年には現在の2.5倍近く、およそ5千万台になると見込まれています。

小林
日本でもこれから増えていきそうですね。

北田
国内ではオフィスへ普及が進むことが見込まれています。
理由としては、働き方改革の導入により、勤務時間を正確に把握したい、というニーズが増えていることが挙げられます。
ある企業では、人の出入りを管理者にメールで通知する機能を追加したスマートロックを開発したそうです。
住宅だけでなく様々な時代のニーズに、答えていく可能性をスマートロックは秘めているといえるでしょう。

小林
「鍵」の進化が文字通り、これからの社会の変化のカギとなってくるかもしれませんね。
北田さんありがとうございました。

※本記事では、2020年1月に沖縄テレビ「くらしと経済」で放送された
生活に役立つ経済情報を分かりやすく紹介します。(掲載内容は取材時点の情報です)

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