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OKITIVE編集部

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給料日めし #02「鰻屋 兆」土用の丑の日といえば鰻!(那覇市仲井真)

給料日めし #2 鰻屋兆(那覇市仲井間)

夏、真っ盛りの沖縄ですが、OKITIVE読者のみなさんは毎日を元気にお過ごしでしょうか。暑さに負けずしっかり働くためにも、スタミナがつきそうなごはんをいただきたいものですね。そんなわけで今回は、夏に食べたくなるあのご馳走のお店に向かいました。第2回目の「給料日めし」、ぜひご覧ください。

目次

2軒目は「鰻屋 兆(きざし)」へ

こんにちは、OKITIVE編集部のYです。2022年もあっという間に下半期に入りましたね。1年が年々短く感じられるのは、きっと日々のお仕事が充実しているから。ウィークデーはガッツリ働き、そのご褒美としてお給料日だけは贅沢ランチで労う・・・ そんなご褒美的ランチのことを「給料日めし」と呼んでいるのがこちらのコーナーです。

さて今回のランチは、那覇市仲井真にある「鰻屋 兆(きざし)」を訪れました。もうすぐ土用の丑の日。夏を感じるご馳走ランチをいただこうと思います。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)のお店

鰻屋 兆はオープンから5年目、家族経営の小さな鰻屋さんです。客席は最大で7つあるそうですが、主に使っているのはこの写真の3テーブルだけなんだとか。お席は掘りごたつ式で、中庭を眺めながら落ち着いた雰囲気でお食事できます。鰻のシーズン本番ということもあり、お店の予約電話が鳴りやまないことからも人気店だと思いました。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)の落ち着いた店内席

ごちそうランチメニュー

こちらが鰻屋 兆のメニューです。ひつまぶしに鰻定食、鰻重、そして単品メニューがあります。お持ち帰り用のメニューもそろっているので、テイクアウトして自宅でいただくのもよいかもしれませんね。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)のお品書きメニュー

注文後は、お茶請けの鰻の骨をいただきながら焼き上がりを待ちました。こちらは鰻の骨を油で揚げたもので、噛むと香ばしさが口いっぱいに広がります。ボリッとした食感に塩味も感じられ、いくらでも食べられそうです。沖縄では鰻専門店そのものが珍しいのですが、その中でも鰻の骨はさらに珍しい気がしました。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)の鰻の骨

鰻重 特上でクンチをつける!

月に一度のご褒美ランチですから、この日もどれをいただこうか悩みに悩みます。最終的に私が選んだのは鰻重 特上(3,500円・税込み)です。お重の蓋をパッカーンと開けると、キラキラ輝く鰻が現れました。まるで宝石箱のようで、つい「うわぁ~!」と喜びの声が出ます。これぞ月に一度の給料日めし!

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)でいただいた鰻重 特上(3,500円・税込み)

鰻を持ち上げると、その重量感におどろきます。鰻そのものの身が厚く、ずっしりのボリューム感で食べ応え十分です。鰻屋 兆の鰻は、一度蒸した後に焼いて仕上げる関東風。そのため身はふっくら、そしてむっちりの食感でした。タレは濃いめの甘辛コッテリ系。山椒を振りかけてもおいしかったなぁ。

鰻の下には錦糸卵を敷いたごはん。タレがかかることを考慮して硬めの炊きあがりでした。鰻ってタレごはんだけを食べてもおいしんですよねぇ。しっかり食べて暑さに負けないようクンチをつけました。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)身の厚い食べ応えのある鰻重

鰻といえば肝吸いも欠かせません。鰻屋 兆の肝吸いには柚子が入り、さっぱりといただけます。出汁と肝の香りも感じられ、こちらもおいしかったです。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)の肝吸い

この日の付け合わせは4品。うまきも好物な私、贅沢にもひと口で頬張りました。うざくは、あっさりとした酢の物の上に鰻を乗せています。まさに鰻づくし!そして、家庭的でほっとするサラダ。この日の具材はダイコンとシソでしょうか。さっぱりとしたサラダを食べて味覚をリセットすると、鰻重のコッテリとしたおいしさを二度も三度も楽しめることに気がつきました。

食後のデザートは、もちもちとした白玉と小豆のぜんざい。甘さ控えめの抹茶味でした。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)の鰻重につく小鉢など

沖縄では珍しいひつまぶしも!

取材同行した編集メンバーの給料日めしもご紹介しましょう。こちらはひつまぶし特上(3,900円・税込み)です。ひつまぶしって沖縄ではあまり見かけませんが、一度に四度おいしくいただく食べ方があるんですよね。

【ひつまぶしの食べ方】
一膳目:鰻そのものを堪能します
二膳目:お好みの薬味を乗せて味の変化を楽しみます
三膳目:鰻と薬味とお出汁であっさり、さらさらといただきます
四膳目:いちばんおいしかった食べ方でどうぞ

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)のひつまぶし特上(3,900円・税込み)

ひつまぶしの食べ方にならい、ごはんと鰻が盛られたお櫃を十字に切り分けて四等分にします。一膳目をいただいた編集メンバー曰く「甘めのタレがたっぷりかかっておいしい。鰻は中はふわっとして、皮はパリッと炙られて絶妙な焼き加減」とほくほく顔。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)のひつまぶしを四等分していただく

二膳目は薬味を乗せて。ネギ・海苔・ワサビが乗ると、鰻のおいしさが更にアップするそうです。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)ひつまぶしに薬味を乗せていただく

三膳目は薬味を乗せた上から出汁をかけたお茶漬け風。この鰻・薬味・出汁の3点セットこそが、ひつまぶしの醍醐味です。鰻のタレが出汁に馴染み、薬味の変化も楽しめてさっぱりと味わえたそうです。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)ひつまぶしの出汁を注ぐ

残り4分の1のひつまぶしは、薬味のみで完食していました。私も次回ひつまぶしにチャレンジしてみたいと思います。

オーナー喜納さんご夫婦

食後、鰻屋 兆のオーナー 喜納健児さんにお話をうかがいました。
喜納さんは福岡県久留米市のご出身。近くには鰻料理で有名な柳川があり、またご自身も鰻がお好きということで、鰻店を始めるのに何かと縁があったようです。こちらのお店は沖縄本島に越してからオープンしました。現在は奥様の順子さんと息子さんが中心となり、お店を切り盛りされています。

鰻の仕入れにもこだわり、内地から取り寄せているそうです。ふっくら、むっちりの食感に驚いた私は調理の秘訣を聞き出そうと試みましたが、喜納さんに「企業秘密です」とにっこり笑顔でかわされちゃいました。

「ファミリーでのご利用も多いですし、夜は鰻の白焼きをアテに日本酒を飲むお客さんもいるんですよ」と教えてくださった喜納さん。そんな話を聞いてしまうと、白焼きも食べてみたくなりますねぇ。きっとおいしいんだろうなぁ。

取材の終わりに「以前アゲアゲめしでも取り上げてもらって、お店の電話が鳴りやまなかったんですよ」というエピソードを教えてくださいました。そうなんです、2018年7月の放送でお店を取り上げさせてもらっていたんです。当時、テレビの反響の大きさに驚かれたそうですが、現在はクチコミがしっかり広がって、地元のお客さんはもちろん、時には名護から「今から行くよ」と電話が入ることもあるんだそうです。

ちなみに今年の土用の丑の日について伺うと、既に予約が入り始めているとのこと。当日はおそらく混雑していると思うので、タイミングをずらして食べに訪れるのもいいかもしれませんね。

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)の喜納さんご夫婦

今月の給料日めしは、おいしくてスタミナのつく鰻をいただき、お腹も心も満たされました。おかげで夏の暑さに負けずにしっかりとお仕事を頑張れそうです。次回の給料日めしもお楽しみに!!

Information

鰻屋兆(沖縄県那覇市仲井間)の入り口
鰻屋 兆(きざし)
住所
沖縄県那覇市仲井真1番地 コーポ喜楽1F
電話番号
098-834-0588
定休日
水曜
駐車場
あり
カード
電子マネー
URL
HP

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