SDGs,コラム,暮らし
【SDGs】沖縄で開発された世界初の〇〇システムが食糧不足を解決する?【小林美沙希のみさきいろ】
SDGsって?メディア・コンパクトって?
「サステナブル」や「SDGs」などの言葉、最近よく耳にしませんか?
SDGsとは、『持続可能な開発目標』のこと。
2015年の国連サミットで採択されたもので、持続可能でよりよい世界を目指すための17のゴール(目標)が掲げられています。
これは“国際目標”なので、世界中みんなで協力して2030年までに達成しよう!と様々な取り組みが行われています。
テレビ局でもSDGs達成に向けた取り組みが広がっているので、最近よくコマーシャルなどを見るな~と感じている方も多いのではないでしょうか。
沖縄テレビでもより一層力を入れていこうと、2021年11月に国連の「SDGsメディア・コンパクト」に加盟しました。
メディア・コンパクトとは…
世界中の報道機関とエンターテインメント企業に対して、その資源や才能などをSDGs達成のために活用してもらうことを目的に設立されたものです。
もう少しざっくり言うと、
「報道機関もエンターテインメント業界も、とにかくメディアに関わる人達みんなで協力して、SDGs達成に向けて頑張っていこう!」という宣言をしたということです。
沖縄テレビでは、社内の部署から代表者が集まり定期的に会議をしていまして…実は私も、先日報道部の代表として社内会議に参加しました!
アナウンサーも協力できることを少しずつやっていこう!という話も出たので、まずは私が今回コラムでSDGsについて書くことにしたという訳なのです。
SDGs週間
みなさんは毎年9月に『SDGs週間』が定められていること、ご存じでしょうか?
日頃からみんなが意識できることが一番なのですが、より意識を高めてもらって行動を起こすきっかけを作るための週間です。
2022年の「SDGs週間」は9月16日~25日!!
このタイミングに合わせて、沖縄テレビでもコマーシャルを制作しました。
『OTV Live News イット!』のキャスター4人が登場するバージョンがすでに放送されています!
他にも、ひとりひとりのSDGsへの取り組みを紹介するバージョンも撮影しました。
こちらは、10月ごろから放送されるようです。
私の取り組みは…なんでしょう?
答えはCMでご覧ください!!
世界初!イカの養殖システム
そのSDGs週間にあわせて、私は沖縄県内でSDGsの目標達成に繋がるような取り組みを取材してきました。
今回取材にお邪魔したのは、恩納村にある沖縄科学技術大学院大学・OISTのマリンサイエンスステーション!
取材したのは、『イカの養殖システム』について。
実はイカの養殖はとても難しく、これまで安定的な養殖に成功した例はなかったそうです。
そんな中、OISTの研究チームがアオリイカの10世代の飼育に成功したというニュースが先月飛び込んできたのです!!
エサの問題や、飼育環境の問題など…様々な問題があってなかなかうまくいかなかった養殖を、効率的にかつ安価にできるシステムが開発され、これから事業化に向けて動き出していくとのこと。
なぜ養殖のイカが必要なのか?というと…
日本でのイカの漁獲量は年々減少していて、現在は全盛期の1割程度しかないそうなんです。つまり、このままいくと将来的にイカが食べられなくなる可能性があるかもしれない!ということなんです。
沖縄では天ぷらにも、イカスミ汁にも、欠かせないイカ…
ぜひ、この研究が事業化してくれたら嬉しいですね。
さらに、研究チームの中島隆太博士は「養殖のイカが普及することで、自然界のイカを休ませることができ、海洋保全にも繋がる」と話してくださいました。
SDGsの目標のひとつ「海の豊かさを守ろう」につながりますね!
また、「飢餓をゼロに」の目標では食糧の安定確保や栄養状態の改善も必要とされています。良質なたんぱく質が摂れるイカが安価で手に入るようになれば、「飢餓をゼロに」の目標達成にも繋がることも期待できます。
今回取材したイカの養殖は、事業化までにはまだ時間がかかるということなんですが…この先の展開が楽しみです。
イカの養殖について、詳しい内容はYouTubeからもご覧いただけます!
YouTube「食糧不足の解消 OISTが世界初「イカの養殖システム」を開発!」はこちら
あわせて読みたい記事