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真崎 睦美

真崎 睦美

エイサー踊って、大綱引き見て、B’zに鼻血。沖縄イベント&伝統行事の思い出2022

ライター真崎 ”2度目の沖縄くらし”だより

目次

昨年8月末。わたしが2度目の沖縄暮らしを始めたころ、沖縄は緊急事態宣言の真っ只なかだった。

観光客や修学旅行生でにぎわう国際通りは閑散としており、飲食店の多くが臨時休業か時短営業、行きつけのタリーズカフェがある那覇メインプレイスは(一部店舗を除いて)土日閉館されていた記憶がある。

イベントや伝統行事ごともことごとく中止となり、むやみに出歩かずステイホームを推奨される状況下。

来る日も来る日も家にこもってアニメをイッキ見し続ける至福の無職を堪能する一方で、なんともいえない閉塞感にどこかモンモンとした気持ちを抱えていた。

モンモンとしながら部屋の壁を見つめた日々
モンモンとしながら部屋の壁を見つめた日々

なので、今年になって少しずつ各種イベントが復活し始めたのが、とてもとても嬉しい。

最近では、伝統行事や各種イベントが開催されるたび、沖縄での思い出をかき集めるかのごとく足を運ぶ日々を送っている。

今回はそのなかでも、この夏・秋に味わった沖縄イベントをふり返っていきたい。

沖縄イベント① 一万人のエイサー踊り隊

このコラムにおいては「アニメ鑑賞」「散歩」「酒」くらいしか日々の楽しみがなさげな人間と化しているが、わたしの最たる趣味は「踊ること」である。

なかでもチームでの群舞が好きなので、沖縄に住んだら一度はエイサーを踊りたいと思っていた。

その念願を叶えたのが、国際通りで開催される那覇のエイサー祭り「一万人のエイサー踊り隊」だ。

万人のエイサー踊り隊の様子。無事開催されたのが嬉しすぎて半泣きで鑑賞した
祭りの様子。無事開催されたのが嬉しすぎて半泣きで鑑賞した

毎年8月に開催される”沖縄県内最大級のエイサー祭り”だそうで、一昨年の中止・昨年のオンライン開催を経て、今年いよいよオフラインでの実施が復活。

規模を縮小しての開催となったが、愛する国際通りのド真んなかで、たくさんの観客の前で、ピューイピューイと指笛を浴びながらエイサーを踊る、大変幸福なひと時になった。

万人のエイサー踊り隊でエイサーを踊るわたし(写真中央の赤い袴)
祭りでエイサーを踊るわたし(写真中央の赤い袴)

ちなみに、わたしが所属したのは沖縄県外メンバーが中心の創作エイサーチームのため、太鼓を打ち鳴らすTHE・伝統エイサーとはかなり毛色が異なる。

いつかは伝統エイサーでもこのお祭りに出てみたいな……と思いつつ、そのために近所の青年会に入る勇気はまだ出せずにいる。

沖縄イベント② 那覇大綱挽

「58号線の中央分離帯をとっぱらって、基幹道路のド真んなかで1万人超の人がギネス世界一の大綱を引き合う伝統行事がある」

那覇大綱挽の話をはじめて聞いたとき、まず情報量の多さにクラクラした。

沖縄県外では、学校の運動会以外で綱引きをする機会などそうそうない。

ましてや、全長200メートル・重さ40トンの大綱など、お目にかかれる人生のほうがレアである。

今年は3年ぶりに開催されると聞き、絶対に生で見ようと心に決めていた。

生で見た那覇大綱挽、すごかった。大変デカかった。

生で見た大綱、すごかった。大変デカかった。

これでも、今年は規模縮小のため本来より小さいサイズかと思うと「本来……!」とビビる。

那覇大綱挽の旗頭

58号線の封鎖
中央分離帯の代わりに横たわる大綱
伝統衣装を身にまとった大勢のみなさん
ズラリと並んだ那覇各区の旗頭
突然現れる巨大クレーン
そして吊り上げられる金色の巨大くす玉。

何もかもが非日常の光景すぎて、「これぞ祭りよ!!!」と非常にワクワクした。

那覇大綱挽スタンバイ中
大綱引きスタンバイ中

なお、本番では大綱引きスタート直前に綱が切れてしまい、今年は”引き分け”という結果でフィニッシュ。

大綱引きを見れなかったのは残念だが、それでも余りある驚きや楽しさがあったので満足している。

来年は、本来の規模感での開催を期待したい。そして来年はわたしも大綱を引きたい。

沖縄イベント③ 与那原大綱曳

そして続いても大綱引きです。

那覇大綱挽とならんで沖縄の”三大大綱引き”とされているのが、与那原町で開催される「与那原大綱曳」である。

那覇大綱挽よりも小規模ではあるが、「とにかく迫力がすごい」という噂を聞いて絶対に生で見ようと心に決めていた(2回目)

与那原大綱曳

こちらは、綱引き会場まで大綱を運ぶ道じゅねー(行進)の様子。

大綱を持ち上げるみなさんの「ハーイヤ!ハーイヤ!」というかけ声、すでに迫力がすごい。

綱引き会場まで大綱を運ぶ道じゅねー

たどり着いた綱引き会場にて、東西に分かれた大綱を結合させている様子。「2つの綱を合体させて1本に」というのが、沖縄県外の綱引きではまず見れない光景だと思う。

そして、綱が結合された瞬間に大綱引きがスタート!

綱が結合された瞬間に大綱引きがスタート

写真とテキストでお伝えできないのが大変心苦しいが、大綱引き、迫力が爆発していた。

合図に合わせて「うおおおおおおおおおお!!!!!」と叫びながら大勢の引き手たちが大綱を引き合う。綱がどちらかに動くたびに、取り囲む群衆も「うおおおおおおおおおお!!!!!」と歓声をあげる。

とにかく凄まじい迫力で、興奮の臨界点を超えたわたしはずっと笑っていた。笑うしかない迫力だった。

与那原大綱曳のはじまりは「飢饉の原因となった害虫を追い払うため」だったらしいが、わたしが害虫なら確かにビビッて秒で逃げる。

わたしの沖縄県民フレンズには「与那原大綱曳を知らない・行ったことない」という人もそこそこいるが、みんなまとめて「来年いっしょに参加しよう」とお誘いしたい。最高に見ごたえのある祭りだった。

沖縄イベント④:B’zコンサート in 沖縄アリーナ

B’zコンサート in 沖縄アリーナ

物心ついた頃からB’zを聴いて育った。小1で『LOVE PHANTOM』をヘビロテしていた。
B’zは好きだファンだというより”生活ひいては我が人生の一部”のような存在だった。

そのB’zのライブに、沖縄アリーナで参戦した。

本当に、本当に、本当によかった。

というのも、ボーカル稲葉さんの毛穴が見えそうなほど舞台に近い席が当たったのだ。たぶんこれ一発で前世の徳を使い切った。

コンサート終了後の沖縄アリーナ
コンサート終了後の沖縄アリーナ

これまでは大型ドームのコンサートしか行ったことがなく、舞台から離れた席で、必死に背伸びしながら豆粒程度にしか見えないアーティストを目で追った記憶しかない。

アリーナはドームより小規模なので演出は控えめになるが、そのぶんアーティストとの距離は近づく感覚があった。

さらに今回は運が味方し、S席の中でも俄然舞台に近いSSRシートをゲット。

稲葉さんとわたしとの距離はせいぜい「ゆいレール1車両分」ほどだったと思うし、ライブ中53回は目が合った。鼻血は5リットルくらい出た。

「沖縄アリーナ最高……」

ライブ終了後もなお余韻に震えるわたしに、同伴した沖縄育ちの友人は「ライブは都会のデカいドームより地方アリーナでの参戦がおすすめ」とドヤめで言った。信じざるを得ない。

まとめ

もちろん「沖縄の産業まつり」にも行った
もちろん「沖縄の産業まつり」にも行った

ほかにも、商業施設での催しや地域のちょっとしたお祭りなど、なにかイベント情報を聞きつけるとできる限り駆けつけるようにしている。

家でひたすらダラダラする休日も乙なものだが、外で遊び疲れてからの「やっぱり我が家が1番……」などと実感しながらの引きこもりは格別だ。

各種イベントの復活により、わたしの沖縄生活が昨年比で明らかに充実しつつあってとても嬉しい。

三大大綱引きのひとつ「糸満大綱引」や、ゴールデンウィーク開催の「那覇ハーリー」など、今年も引き続き中止になってしまったイベントはまだまだある。

2023年はあらゆるイベントが無事に開催されますように……と祈りつつ、最近は12月4日「NAHAマラソン」完走に向けて修行の日々だ。

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