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大城 良太

大城 良太

‘春高バレー’にかけた青春~敗れた首里高3年が託す想い~【大城良太の良TIME】

大城良太アナウンサー(OTV 沖縄テレビ)の良TIME

夢のオレンジコートをかけた春高バレー沖縄県大会決勝が2022年11月3日に行われ、3大会ぶりに男子の実況を担当させて頂きました。

解説の大城武也さんと大城ペアでお伝えしました

実は・・・私も16年前に那覇高校で東京・代々木体育館のオレンジコートを目指して日夜バレーボールに打ち込んでいました。私の春高は伊良部高校に敗れベスト4。
「決勝のセンターコートに立ってプレーしたかった」という悔しさは今でも残っています。
ちなみに、アナウンサーになりたいと思ったきっかけも春高バレーを実況したかったからです。

丸刈りで青春を謳歌

今大会の男子決勝は3年ぶりの優勝を目指す西原高校と去年の準優勝でリベンジに燃える首里高校が対戦。
序盤から西原が持ち前の多彩なコンビバレーで圧倒し、見事王者復活を果たしました。
今回のコラムでは勝者の西原高校ではなく、最後まで粘り強く戦った首里高校の3年生3人にスポットをあて、3年間のバレーボール生活や後輩に託す思いについてご紹介します。

新春の全国大会に出場する西原高校については改めて取材し、来月のコラムに書ければと思っています。

準優勝の首里高校男子バレーボール部

3年生の「覚悟」

多くの生徒が大学進学を目指す首里高校で1月の春高バレー全国大会を目指すには相当の覚悟と努力が必要です。
首里高校では多くの3年生が夏の県高校総体後に部活を引退し受験勉強に切り替えるなか、キャプテンの知花太希選手と上原和統選手、比嘉友哉選手は大学進学に向けて塾に通いながら部活も全力で取り組みました。
3年生ミドルブロッカーの上原和統選手は「文武両道を実践しながら全国大会を目指せることを証明したかった」と話し、その姿は後輩たちにとっても大きな刺激になりました。

左からキャプテンの知花選手、上原選手、比嘉選手

キャプテンの知花太希選手

キャプテンの知花太希選手はどんな相手でも常に全力でチームを鼓舞しました。

――西原との決勝はどうだった?

知花主将
「もっとコートでプレーしたかったという気持ちが強いです。コートの中では自分が後輩たちを引っ張っていくという強い気持ちで思い切りプレーできました」

――高校でのバレーボール生活を振り返って

知花主将
「先輩や後輩に助けてもらいながらいい経験をさせてもらいました」

――後輩たちに託す思いは?

知花主将
「決勝での悔しさを忘れずにリベンジしてほしい、特に2年生エースの崎山翔生選手は沖縄を代表するスパイカーになれると思うので、自覚をもって頑張ってほしいです」

国体にも選抜された上原和統選手

力強いクイックを武器に首里のコンビバレーを牽引した上原和統選手。

――大応援団が見守る中での決勝はどうだった?

上原選手
「リードされている時に応援団のエールが届いて力になりました。」

――3年間のバレーボール生活を振り返って

上原選手
「決勝で負けてしまったんですけど、打倒西原をかかげて努力してきた日々はとてもいい経験になりました。悔いはないです」

高さを活かしたブロックで貢献 比嘉友哉選手

比嘉友哉選手は大会に向け強化してきたブロックで何度もチームを救いました。

――決勝の感想は?

比嘉選手
「緊張してしまったけど、ここで100%の力を出さないと後悔すると思ったので気持ちを奮い立たせて頑張りました」

――バレーボールに捧げた高校生活はどうでしたか?

比嘉選手
「仲間と切磋琢磨することでプレー面だけでなく精神面も成長することができたと思います」

――後輩に託す思いは?

比嘉選手
「後悔が残らないように日々の練習に打ち込んで欲しいです」

恩師から3年生へ

3年生を1年の頃から指導する浜川直洋監督から3人に贈る言葉です。

浜川監督
「すごい覚悟がいる中でよくチームにために残ってくれて最後まで頑張ってくれた。精神的にチームを支えてくれた3年生がいたからこそ決勝まで勝ち上がれたと思う。どうしたらいい選手になれるのか、うまくなる為にはどうすればいいのかと考えてきた事が大学生や社会人になって活かされると思う。今後も考え続けて前に進んで欲しい」

首里高校は今回惜しくも春高全国大会出場という夢を叶えることができませんでしたが、オレンジコートを目指し努力してきた日々や仲間との絆はこれからの人生の糧になると思います。

心から
「高校3年間の部活動生活、お疲れ様でした」
「受験勉強も頑張ってね!応援しています」

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