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OTV報道部

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新郎新婦ともにウエディングドレス LGBTQカップルの披露宴

性的少数者、LGBTの当事者でカップルで沖縄県内でタレントとして活動するのが安里ミムさんとみーちゃんだ。
披露宴で当たりまえに新郎がタキシード。新婦がウエディングドレスと決めるのではなく、「自分が着たいものを選んでいい」と伝えたいと、これまでにない披露宴をあげた2人に密着した。

こういった形もできる選択肢が増えたら嬉しい

先日盛大に開かれた披露宴。主役の2人はどちらも華やかな色打掛だ。

安里ミムさん
「こういった形の披露宴、理解ができないという声ももちろんあると思います。ただ、私たちが伝えたいことは、こういった披露宴を強要する訳ではなく、こういった形もできるんだよという選択肢が増えてくれたら嬉しいなと思っております」

2人が開いた新たな形の披露宴に込めた思いとは。

男性・女性どちらも恋愛対象になるバイセクシャルである安里ミムさん。

体は男性で、心の性別が女性と男性で揺れ動く、Xジェンダーのみーちゃん。

2人はLGBTカップルであることを公表し、SNSでの発信や教育現場での講演活動にも取り組んでいるが、自分のセクシャリティに葛藤した時期もあった。

その一言で今までの自分の存在が全部救われた

みーちゃん
「僕はざっくり言ってしまうと、僕がものすごい我慢さえすれば普通の男性として生きていくことはできるんです」

みーちゃん
「そうして(ミムさんと)出会うまで約30年間生きてきて、ものすごいストレスだったり心の病気を抱えてしまって。今からお付き合いする人には、全部包み隠さず出していこうという気持ちになっていまして」

Xジェンダーであることをカミングアウトしたみーちゃんに、ミムさんは思いがけない言葉をかけてくれたという。

安里ミムさん
「好きになった、みーちゃんの男性性の部分、女性性の部分。どちらも見ることができるというのは、すごくお得だなと思いました。ラッキーと思って、”一石二鳥だね”と言ったらしいです」

みーちゃん
「なんか、その一言で今までの自分の存在が全部救われたというか、肯定された気分になってすごく嬉しかったです」

披露宴を見た人の考え方とかが変わるきっかけになれば

2人は2021年に入籍。
同じように悩みを抱えている人たちの力になりたいと発信を続けるなかで、このほど「自分たちらしい披露宴」をあげることにした。

安里ミムさん
「2人で色打掛とウエディングドレスを着ます」

安里ミムさん
「自分たちが披露宴をしたいというよりは、披露宴を見た人の考えかたが変わるきっかけになって、沖縄のブライダルがさらに盛り上がっていくような披露宴にできたらなと思っているので」

月に一度、担当しているラジオ番組ではLGBTが特別な存在ではないことを知って欲しいと、2人の何気ない日常を話している。

この日は披露宴に向けての思いも語った。

安里ミムさん
「男女関係なく、タキシード、ドレス、好きな方を選んでいいんだよということを発信できればと思っています。それはLGBT当事者とかに関わらず”誰でも好きな方を選んでいいんだよ”というのを伝える披露宴にしたいと思います」

放送が終わると、ずっと前から2人を応援しているというファンの姿が!

満名幸江さん
「自分もレズビアンなので、とっても素敵だなと思って。カミングアウトできない子もいるので。2人を知ったら勇気を持てるのかなと思います」

安里ミムさん
「さらっと、カミングアウトしてたけど大丈夫なの?」

満名幸江さん
「全然大丈夫です。発信したいです」

みーちゃん
「いいねえ」

安里ミムさん
「本当にそういう子が増えると良いなと思っていたので」

みーちゃん
「何か僕らの活動が一つ報われたような気分ですね」

多くの人が幸せに溢れる2人を祝福

どちらも色打掛を着る新郎新婦は式場の創業以来、初めてのことだそうだ。

みーちゃん
「参加してくれた方の思い出に残るような式にしたいと思います」

いよいよ2人の晴れ姿のお披露目だ。
会場には2人を応援する人や友人など多くの人が駆けつけ、幸せに溢れる姿を祝福した。

参列した方
「これからの新しい形になっていくんじゃないかなと思うぐらい、素敵な披露宴でしたね。自然な感じでお祝いできたので良かったなと思います」

参列したレズビアンのカップル
「めちゃくちゃ素敵でした。2人の気持ちがこもった式だなと思って素敵で。ここもパートナーなんですけど。式は、自分たちはいいかなと思っていたんですけど、見ていいなと思いました」

安里ミムさん
「決められた形というのが今後の未来どんどん変わっていくんじゃないかなと私自身思っているので、みんなが自分らしく楽しめて幸せな式を挙げてほしいなと思います」

みーちゃん
「ちょっと変わっていたりしても全然大丈夫です。僕らがこれをやっているので。安心してください。ちょっとやそっとじゃ式場もびっくりしないですから」

どんな人の幸せも祝福される世の中になるように。2人らしさを大切に、発信を続けていく。

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