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バイセクシュアルとXジェンダー LGBTカップルの思い【SDGsで変える未来】
2人ともウェディングドレスの披露宴
2023年2月、沖縄市で開かれた披露宴。登場したのはともに白のウェディングドレスに身を包んだカップルです。
式を挙げたのは戸籍上は女性で、男性・女性どちらも恋愛対象になるバイセクシュアルの安里ミムさんと戸籍上は男性で心の性別が女性と男性で揺れ動くXジェンダーのみーちゃん。
2020年に出会った二人はおよそ1年間の交際を経ておととし入籍。
形にとらわれない「自分たちらしい」披露宴をあげることに決めました。
LGBTカップルとして性の多様性を広く発信している2人。
2023年3月25日(土)に沖縄テレビにて放送した番組「SDGsで変える未来」では、2人をスタジオに招き、活動にかける思いを聞きました。
津波信一
「みーちゃんが抱えているのは?」
みーちゃん
「実は僕、発達障害があるのでちょっと体が動きやすくて。自分の意図しないところで動いてしまうのですが、この子を持っていると安心して、体の動きを少し止めることができるので普段の活動でも一緒に連れて行っています。」
モコ
「今回、大々的に披露宴を挙げた理由は?」
安里ミム
「教育現場に行く機会も多いのですが、最近の学校は性別問わず男女好きな制服を選べるようになってきている。
LGBT当事者だからではなく、ファッションとして選ぶ子も多いんですよ。でも、ブライダルのシーンでは新郎は当たり前のようにタキシードのご試着・ご案内で新婦はドレスのご案内。好きな方を選べたらいいのになと個人的に感じました。
伝統的な形の披露宴も素晴らしいのですが、今回私たちが行なった2人ウェディングドレス、2人色打掛の披露宴は式場も初めての試みだったそうです。
今後、未来の選択肢として自由な形の披露宴も増えてくれたら、沖縄のブライダル業界もさらに盛り上がるのではないかなと、そうなると嬉しいなという思いで大きく発信しました。」
首里のすけ
「バイセクシュアルとXジェンダー、それぞれについて教えてください」
安里ミム
「私はバイセクシュアル。体と心は女性なのですが、恋愛対象は男女性別を問わない。LGBTで言うとB」
みーちゃん
「私がXジェンダー。心の性別が男女どちらかはっきり定まっていない人のこと。いくつか種類はありますが、男性女性中間の方だったり、あるいは男性女性両方あったりなかったり、僕のように男性女性どちらにも定まっていない人もいます。
いろんなタイミング、ショックなことがあったりしたときに男性女性の割合が切り替わったりします。不定性というのですが、そういったジェンダーを持っています」
後間秋穂アナウンサー
「お二人は性の多様性を広める活動もしているんですよね」
安里ミム
「教育現場での講和会やラジオ、また昨年はLGBTと福祉に触れるきっかけをテーマに、“みむみーマルシェ”という主催のイベントにも携わりました。
私たちはLGBTについて理解して欲しいのではなく、まず知ることから初めて見て、そこから視野や価値観が広がるきっかけに繋がればという思いで活動しています」
津波信一
「活動の原動力を教えてください」
安里ミム
「顔も知らないような匿名の方からSNSで心無い言葉が届いたりもしますが、それの何十倍も応援してくれている方からの温かい言葉や、LGBT当事者や悩んでいる方からの嬉しい言葉がたくさん届くので、それが私たち2人の原動力です」
みーちゃん
「人生を諦めてしまおうかと思うぐらい悩んでいた時期があって。今こうやって色んな声、「ありがとう」という言葉を聞くとその人の命を救えたような気がして嬉しく思っています」
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